相対ボリュームはどのように算出されますか?

相対ボリュームは、出来高を平均出来高で割ったものです。平均出来高は過去10期間(現在のバーの出来高は考慮されません)で算出される単純移動平均です。

相対ボリューム = 出来高 / 平均出来高

こちらは相対ボリュームをチャート上にプロットするスクリプトです:

//@version=5
indicator("RelVol")
AvgVol = ta.sma(volume,10)
plot(volume/AvgVol[1], title="Relative Volume")

CEXスクリーナーの暗号資産ペアの場合も同様の計算が行われますが、その計算の前に、すべての出来高がUSD(米ドル)へ変換されます。USDに変換されている間は、10本のバーそれぞれについて(米ドル)価格を掛けたものが出来高の値になります:

//@version=5
indicator("RelVolForCEX")
volExpr = syminfo.volumetype == "quote" ? volume : ( syminfo.volumetype == "base" ? close * volume : na )
volInUSD = volExpr*request.currency_rate(syminfo.currency, "USD", ignore_invalid_currency = true)
avgVol10d = ta.sma(volInUSD, 10)
plot(volInUSD / avgVol10d[1], title='relative_volume_10d_calc_usd')

過去10本のバーでSMAを計算し、出来高をそのSMAで割ることで相対ボリュームが算出されます。

相対ボリュームは、選択した任意の時間足で計算されます。利用可能な時間足の一覧は、フィルターの編集ダイアログに表示されます:


相対ボリュームは、時間外取引では計算されず、通常の取引セッションでのみ計算されます。

一方、相対ボリューム(対時間比)は、- 過去10期間のバーではなく - 現在の時刻に対応する(過去10日間の)1日1本のバーの平均出来高を算出します。 スクリーナーが計算するのは5分足の相対ボリューム(対時間比)のみです。例えば、5分足(5分)で、2022年10月17日の10:30に相対ボリューム(対時間比)を計算するとします。この場合、過去10日間にわたって5分足における10:30のバーの平均出来高を算出し、そのデータに基づいて相対ボリュームを計算します。バー(ローソク足)と出来高は以下の表のとおりです:

相対ボリュームの算出データ取得対象バー出来高
2022年10月3日 10:30
854.093K
2022年10月4日 10:30
1.001M
2022年10月5日 10:30
1.321M
2022年10月6日 10:30
623.869K
2022年10月7日 10:30
1.004M
2022年10月10日 10:30
931.324K
2022年10月11日 10:30
1.31M
2022年10月12日 10:30
752.673K
2022年10月13日 10:30
782.339K
2022年10月14日 10:30
1.032M

相対ボリューム(対時間比)の場合も同様に、CEXスクリーナーではその計算の前に、出来高を米ドルへと変換します。この計算の実行には、上記の表から各バーの出来高に対応する(米ドル)価格を掛けます。