チャートパターン・上昇ペナント

「自動チャートパターン」では予想到達価格が示されますが、この情報を基にした投資行動を個人に推奨しているものではないことを予めご了承ください。本データを投資アドバイスとして捉えないようにお願いいたします。これはあくまでも調査や教育を目的として使用すべきものです。どのような取引においても、look first, then leap(まず調べてから行動)するようにしてください。

上昇ペナントは、テクニカル分析のチャートパターンで、保ち合いの領域が出現した後にメインとなるトレンドが継続することを示唆するものです。メインのトレンドが旗竿の部分を形成し、保ち合いの領域は三角形 – ペナント – になります。ペナント上方のラインを上抜けた後、旗竿の長さとほぼ同じ値幅分さらに価格が上昇することが予想されます。

このインジケーターは過去600本のバー上からパターンを検索します。パターンは値動きを示す線 (Price Line) と三角形 – ペナント – を形成する線 (Pennant) で構成されています。各プライスラインの始点と終点は5/5ピボットにあります。パターンのブレイクアウトは、終値によって確定します。ポイント2と5の間の区間で、終値がペナントのラインと交差しないことが条件です。In Progressのモードでは、すでに形成されたパターンだけでなく、出現しつつあるパターンも探します。このとき、最後の2点がピボットにないと、この最後のプライスラインが点線で表示されます。

Targetのラベルが付けられた点線の水平線が表示されますが、これはパターン形成後に到達すると予想される価格水準を示しています。新しいバーが出現すると、この線は右方向へ直近のバーまで延長され、パターンの状態がAwatingから変化するまで続きます。ラベルのツールチップには、価格とパターンの現在のステータスが表示されます。ステータスが変わると、ラベルの色も変化します。全部で以下4つのステータスがあります:

  • Awaiting ペナント下方・上方、いずれのラインも超えていない。もしくは上方のラインを上抜けているが、価格が予想の水準に到達しておらず、ポイント5も下回っていない。
  • Reached  価格がペナント上方のラインを上抜けて、予想の水準に到達した。
  • Failed  価格が上方のラインを上抜けたが、ターゲットの水準に到達せずにポイント5を下回った。もしくは、価格が上方のラインを上抜けずに、下方のラインを下抜けた。
  • Indefinable パターンの状態を一義的に定義できない。

2つのパターンが交錯している場合は "Awating" のパターンが優先されます。交錯しているパターンのステータスが ”Failed" または "Reached" になっている場合、あるいは両方が "Awating" の場合、ポイント1から5までの距離が長い方のパターンがチャートに表示されます。"Indefinable" のステータスは、他のステータスのパターンと交錯した際に解除されます。

アラート:

  • New Pattern チャート上にパターンが新しく現れたときにトリガーされます。新しいパターンと見なされるのは、ポイント1,2または4の位置が異なっている場合です。
  • Pattern Breakout ペナントの外側で確定したバーが現れたときにトリガーされます。ターゲット方向へのブレイクアウトのみが対象となります。逆方向のブレイクアウトではアラートはトリガーされません。

パラメーター:

  • Patterns - 描画するパターンの区別をステータスに応じて定義します。可能な値は「All」、「Awaiting and Reached」、「Only Awaiting」、「Last Awaiting」です。「Last Awaiting」が選択された場合、Awaitingのステータスになっているパターンが一つだけ表示されます。これは他のパターンすべての中で最も右側からスタートしているものになります。
  • Price Targets - 描画するターゲットの区別をパターンのステータスに応じて定義します。可能な値は「All」、「Only Awaiting」、「Awaiting and Reached」、「None」です。
  • In Progress – 出現しつつあるパターンを探します。