オート・ピッチフォーク

定義

オート・ピッチフォークは、過去のトレンドに基づいて、サポートやレジスタンスとして機能しそうなラインを特定し、将来の値動きを予測することを目的としたツールです。このインジケーターは、過去の値動きから自動的にピッチフォークを描画します。


ピッチフォークを使用する際に根本となる考えは、このツールは基本的にトレンドのチャネルを作成するためにあるということです。価格がピッチフォーク・チャネルの中で動いている限り、現在のトレンドは有効と見なされます。反転が起こるのは、価格がピッチフォーク・チャネルから外れたときです。ピッチフォークには、真ん中にある中央線 (トレンドライン) と、その上下に2組の線があります。これらの線は中央の線から標準偏差の数値だけ離れたところに設定されます。

このインジケーターはPineスクリプトで記述されており、ソースコードへのアクセス、コピー、変更が可能です。チャート上のインジケーター名の右側にある「ソースコード」からアクセスするか、Pineエディタの「開く」ボタンから「新規デフォルト内蔵スクリプト」をクリックし、メニューからAuto Pitchforkを見つけてください。


パラメーター


深さ

インジケーターの計算の際に考慮されるバーの最小本数です。この数値を大きくすると、小さな価格の山や谷をスキップして、より大きな価格の山や谷を優先してピッチフォークを計算します。例えば、深さを10に設定すると、インジケーターによって検知される3つのポイントが、それぞれ直近10本のバー (左側5本、右側5本) の中の最高値または最安値となります。

タイプ

オート・ピッチフォークには4つの種類があり、これらはTradingViewで利用可能なピッチフォーク描画ツールの4種類に基づいたものです。オプションを変更すると、ピッチフォークの傾きの計算が変更され、それぞれの価格の傾きに対してインジケーターが異なる反応を示します。

このインジケーターは3つのポイントを使用して描画され、傾きについてはこれら3点を用いて中央線を描く方法に基づいています。

  • オリジナル: 中央線は、インジケーターが検知した第1ポイントと、第2・第3ポイントの中点を結びます。
  • シフ: 第1ポイントのX座標と第1・第2ポイントの中点のY座標から、さらに1点を追加で算出します。中央線は、その追加点と第2・第3ポイントの中点を結びます。
  • 変形シフ: 中央線は、第1・第2ポイントの中点と、第2・第3ポイントの中点を結びます。
  • インサイド: 中央線は、第1・第2ポイントの中点から第3ポイントを結びます。

Background Transparency

ピッチフォークラインの間にある背景の透明度を、0 (完全に塗りつぶす) から100 (完全に透明) で指定します。

左に延長

選択した場合、ピッチフォークの線が左右に延長されます。

レベル設定

レベル設定では、ピッチフォークの各レベルを個別に調整することができます。可視性 (オン/オフ) 、線の計算に使用するフィボナッチ比、線の色と背景色、線の幅、線の種類を変更することが可能です。