先物のつなぎ足の限月の切り替え日はどのように決定されますか?

先物のつなぎ足チャートの限月交代の主な条件は、次の限月の日足の出来高が現在の限月の日足の出来高を大きく上回ることです。このような日足の出来高の増加・減少は、現在の限月が次の限月に比べて関連性を失いつつあることを示します。

この条件を考慮して、シンボルの統計データから切り替え日を決定するルールを設定します。例えば、ある先物の出来高超過の条件が(平均して)限月の満期の6営業日前から満たされ始める場合、満了日の6営業日前に限月を切り替えるというルールが設定されます。この様な方法で、限月交代のルールは各先物のつなぎ足に対して個別に設定され、このルールが過去の履歴データに渡って適用されます。ルールは平均値に基づいているため、つなぎ足の限月が既に切り替わっているけれども、前の限月の出来高が新しい限月の出来高よりも引き続き多い場合や、反対に切り替えまでまだ数日あるけれども、次の限月の日足の出来高が現在の限月の出来高を既に上回っている場合もあり得ます。

シンボル COMEX:GC1! の例を見てみましょう!

GCQ2022のチャートでは、8月限の満期日は取引所の情報に基づき、2022年の8月29日と表示されています。

しかし、12月限のGCZ2022への切り替え日はもっと早く、8月限の出来高が、つなぎ足の切り替え先である12月限の出来高より少なくなった時の2022年7月28日になります。

この方式にはどういった利点がありますか?

この方式を用いると、満期日で切り替える場合のように出来高にギャップが生じさせずに先物のつなぎ足チャートを作成することができ、また銘柄の最新の相場状況を反映させることができます。