資産クラス: オルタナティブ

オルタナティブ: カテゴリー／フォーカス／ニッチについて

資産クラス「オルタナティブ」に属するファンドは、どんな種類の資産を保有してもよいということになっています。ただし、ここに分類されるファンドは、下記いずれかの方法で単一資産クラスのファンドと区別されています:

- ヘッジファンドの一般的な戦略に従っていることがファンド名に示されているもの。つまり、絶対リターン、イベント・ドリブン、ロング／ショート、マーケットニュートラル、マルチ戦略などの戦略が示唆されているもの。

- 主要資産クラスのどのクラスとも明らかに異なる領域、たとえば、金利スプレッドなどを対象にするタイプの資産に投資しているもの。

- 資産のボラティリティに直接連動したリターンを提供するもの。

このように、資産クラス「オルタナティブ」に分類されるファンドについては、その保有資産の種類は問いません。

カテゴリー

「オルタナティブ」クラス内の「カテゴリー」では 、ファンドが提示する戦略や戦術を示しています。このクラスには「ヘッジファンド戦略」と「タクティカル」の2つのカテゴリーがあります。

「ヘッジファンド戦略」に分類される条件としては、以下のいずれかに当てはまることが必要になります:

• ファンド名に一般的なヘッジファンド戦略への明確な言及があるもの。
• ファンド名にヘッジファンド戦略に言及している可能性が認められ、目論見書の文中に具体的なヘッジファンド戦略を利用している裏付けがあるもの。

「タクティカル」に分類される条件としては、以下のいずれかに当てはまることが必要になります:

• 資産価格ではなくボラティリティに由来するリターンを提供するファンドであること。対象となる資産は、株式指数が一般的です。
• そのファンドが投資する資産のタイプについて、主要資産クラスのいずれとも明らかに異なる領域が投資対象になっているもの。

フォーカス

「オルタナティブ」クラス内の「フォーカス」では、広範にわたる投資戦略の中からそのファンドが追跡／採用している設計戦略を特定することが目的となっています。

「ヘッジファンド戦略」の「フォーカス」項目と定義は下記のとおりです:

• 「グローバル・マクロ」– このファンドは、あらゆる資産クラスやサブ資産クラスへと投資することによって、ファンド戦略を追求します。ただし、広範な市場に対してその投資比率を常に一定に維持するようなルール付けを行うものではありません。 ロング／ショート - このファンドは、ある一つの資産クラス内、または複数の資産クラスにおいて、ロング／ショートのポジションを保有することをルールとしています。
• 「ロング／ショート」– このファンドは、ある一つの資産クラス内、または複数の資産クラスにおいて、ロング／ショートのポジションを保有することをルールとしています。
• 「マルチ・ストラテジー」– このファンドは、イベント・ドリブン、合併アービトラージ、ロング／ショート、マーケットニュートラルなど、さまざまなヘッジファンド戦略を組み合わせて採用するものです。

「タクティカル」の「フォーカス」項目と定義は下記のとおりです:

• 「ボラティリティ」– このファンドは、価格そのものではなく、資産価格のボラティリティに基づいたリターンを提供します。対象となる資産は一般に株式指数であることが多く、ファンドに投入された資金は通常、ボラティリティに連動したデリバティブを通じて利用されます。こうしたファンドで他の資産を保有しているものもありますが、その資産の条件としては、ボラティリティがデリバティブのポジションから成る原資産として機能していて、同一の資産クラスに属しているものになります。
• 「スプレッド」– このファンドは、どの主要資産クラスにも当てはまらない特殊資産に対してロング／ショートの投資を行うため、「ヘッジファンド戦略」の「ロング／ショート」のニッチには属さないものになっています。

ニッチ

「オルタナティブ」クラス内の「ニッチ」には、ファンド特有の投資戦略を伝える役割があります。

「グローバル・マクロ」戦略:

• マネージド・フューチャーズ
• リスクパリティ
• リスクプレミアム
• グローバル・マクロ

「ロング／ショート」戦略:

• イベント・ドリブン
• ロング／ショート
• マーケットニュートラル
• 合併アービトラージ

「マルチ戦略」:

• 絶対リターン
• マルチ戦略

「ボラティリティ」:

• この「ニッチ」では、値動きが連動する原資産の銘柄と投資期間を記載しています。

「スプレッド」:

• この「ニッチ」では、ロング／ショートのスプレッドのベースとなる特殊資産を記載しています。