次の雇用統計は結果次第では大きく動くかもしれませんね。新規失業保険申請件数と失業率のグラフです。
新規失業保険申請件数は棒グラフです。赤色のラインは新規失業保険申請件数の移動平均線です。
黄色のラインは失業率です。
失業率は前回の数値が上昇基調だったので一時的にリスクオフムードが高まりました。
ただその後に新規失業保険申請件数や小売売上高などの数値が市場予想より良かったので私の印象では大分と市場のムードは改善してきていると感じています。
棒グラフの直近らへんに黄色の楕円を描きました。これは新規失業保険申請件数が良いという事で市場に問題ないよ。というニュースが出回っていた期間です。
私としてはそういう安心を煽るようなニュースには違和感を感じていました。チャートを見てもらうと解るかと思うのですが直近だけのちょっとした下落だからです。過去にもこの程度の下落は起こり続けています。
私としては安心を煽るニュースや情報配信者の方は印象操作を行っているんじゃないかと思っていました。普段は新規失業保険申請件数なんて見向きもしないのに良い数字を強めに取り上げていると思ったからです。
ただすぐに景気後退になるとも思っていないので、実際は私も「景気は大丈夫」という方も今の段階では違っていないんだと思います。
私は今後1年くらいの期間で失業率が上がっていくんじゃないかと予想しています。具体的な時期は分かりません。今からかもしれないし1年後かもしれませんし、予想が外れて失業率は上がらないかもしれません。
対して「景気は大丈夫」と言っている方は「今は大丈夫」と言っているんだと思います。
私を含め世の中の全員に予知能力が無い以上未来がどうなるかは分かりません。
ただ、次の失業率がそれなりの上昇を示してしまったらさすがに景気後退懸念が大きく出てくるんじゃないかと思います。失業率の上昇基調がより鮮明になってしまうからです。
ちなみにこのチャートはコロナショックの影響が落ち着いてきてからの期間で表示しているので直近の上昇が強めに見えてしまっています。
失業率の数字次第ですが次回の雇用統計はいつも以上に大事になる可能性があるんじゃないかと思います。
また、失業率が上昇しなければ安心感が広がって株等が上昇してくるでしょうけど、悪い結果に比べたらボラティティが小さくなるんじゃないかと予想しています。