KYCCFのトレードアイデア
NTスプレッドを利用した取引3
本日もNTスプレッドを利用した個別銘柄の取引例を一つ紹介します。
売買ルールは昨日までの投稿をご覧ください。
今回はキーエンス(6861)です。これも昨日のソニーと同様に時価総額の大きな銘柄の例になります。
キーエンスも綺麗に資産曲線が推移しており、ロング、ショートとも機能しているようです。
このNTスプレッドを利用した手法は日経225自体の取引でも優位性がありましたが、指数と連動しやすい(特に日経平均に連動しやすい)銘柄なら利用可能なものが多いでしょう。
そして、日経225(1321)とTOPIX(1306)の指数ETFのみでルールが構築されているので、チェックに時間がかからないのがメリットです。
TOPIXに比較して日経平均が強い(あるいは、弱い)ときに、その方向にトレードしようというのが、この手法のコンセプトです。
200本EMAと価格の関係(6861)キーエンス 週足
200本EMAと価格の関係を見ると、その相場展開がどうなっているかが見えてきます。
強い相場展開(安定上昇、安定下降)は200本EMAが支持線、抵抗線として機能します。
トレンド転換するときは、200本EMAを一気に抜けていきます。
その後はサポレジ転換します。
サポレジ転換とは、今まで支持線として機能していたのであれば抵抗線に切り替わります。(今まで抵抗線として機能していたのであれば支持線に切り替わります。)
一方で、200本EMAをあっさり上抜けたりした抜けたりするとこは中間波動です。
中間波動はトレンドがないところですので、200本EMAが支持線、抵抗線として機能していません。
ここは、トレードが難しい、もしくは、大きな利益が狙いにくいところです。
こうやって、200本EMAと価格の関係を見れば、200本EMAが支持線、抵抗線として機能しているところを狙うことが大事だということがわかりますね。
難しいところをトレードせずにわかりやすいところをトレードするヒントがここにありますね。
大局のトレンド転換か?(6861)キーエンス 日足
安定上昇している銘柄は調整が入っても直ぐに切り返します。
移動平均線大循環分析で見ると、下降期である第4ステージになっても直ぐに上昇期である第1ステージに移行します。
そして、下降期である第4ステージの期間よりも、上昇期である第1ステージの期間が長くなるのが長期上昇銘柄の特徴です。
そうなると、どういった現象が起きるかというと、下降の経験則からある程度下がったところを買っておけば大丈夫といったアノマリー的な考え方が芽生えます。
この考え方は一見正しそうで、実は間違った考え方であるということを、投資家はできるだけ早く知るべきなのです。
アノマリーが好きな人は、一時的に上手くいってもどこかで大きな損失を抱えてしまいます。
だからこそ、アノマリーではなく、チャートの現実を正しく理解する必要があります。
キーエンスは素晴らしい企業なのは間違いありません。
だから、株価が一時的に下がってもまた上がるというのは違うのです。
現状は「買ってはいけない」チャートです。
チャートを正しく読み取り、買いと売りのどちらにエッジがあるかを判断し、正しい投資行動をとっていきましょう。