景気の先行指標 ~GSR(ゴールド・シルバーレシオ)~ GSR 日足チャート
3カ月ぶりくらいの登場です。
GSRとはゴールド・シルバー・レシオの略です。
この商品を扱っている証券会社は少ないのですが、
ゴールド(金)をシルバー(銀)で割ったものがGSRです。
金÷銀=GSR
(金と銀の比価)
何を見ている指標かというと、景気の先行指標として使われています。
景気の先行指標として代表銘柄としては、
VIX指数、COPPER(銅価格)などがありますが、GSRを見る人も多くいます。
では、なぜ金と銀の比価を見るかというと
金は有事の金といわれるので、世界の情勢に対して敏感に反応します。
世の中が不安定(不景気や戦争など)になれば上昇し、景気が良くて安定した世の中であれば下降する傾向があります。
一方で、銀は景気敏感銘柄で景気が良くなれば敏感に上昇し、景気が悪化すれば敏感に下降します。
銀は価格が安い分、変化率が高くなるからですね。
ということは、それで何が分かるかというと、
GSRが上がれば上がるほど、景気に対する注意が必要になり、
GSRが下がれば下がるほど、景気に対しては安心感がある、
という見方をします。
直近まで株高にもかかわらずGSRも上昇していました。
株高と金高が同時進行していたので、株も高いのですが不安感も高かったということですね。
ここにきて、GSRが下がってきています。
7月の前半ほど不安感が収まってきたということかもしれませんね。
移動平均線大循環分析で見ると下降期である第4ステージに移行してきました。
そして、200日EMAに絡んできました。
さて、世界の経済は今後どうなっていくのでしょう?
このGSRも見ることで、参考になることがあるかもしれませんね。