【0.5%利下げの意味】

大注目のFOMCは
0.5%利下げとなるも、

ドルインデックスは
重要な節目である100.00を
下抜けることはできず

ドル安が進まなかった理由

●事前に織り込まれてた部分
●金利見通しはハト派すぎず
●パウエルFRB議長「米経済は強い」

通常、0.5%利下げといわれると
市場参加者は動揺する

「え、そんなに米経済悪いの?」
「景気後退くるの確定ってこと?」

本来2回分の利下げを
一気にやるってことだからね
そりゃ焦る

過去、
大幅な利下げが行われたのは
リーマンショックやコロナショック時

しかし今回の0.5%利下げは
そういった「〜ショック」とは無縁

キーワードは「実質金利」

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コロナ×戦争で
約40年ぶりのインフレに
見舞われたアメリカ

物価上昇に対応する形で
急速に利上げをしてったのが2022年

2022年3月に0.25%利上げ

2022年5月に0.5%利上げ

2022年6月に0.75%利上げ

2022年7月に0.75%利上げ

2022年9月に0.75%利上げ

2022年11月に0.75%利上げ




なんと本来3回分の
0.75%利上げを4会合連続…!

それくらいインフレがやばかった

ただ、その後
インフレは順調に減速

いまや2%台まで
落ち着いてきた

こうなると
ガンガン利上げした
「高金利」が邪魔になる

利上げ終了した時点で
アメリカの政策金利は5.25〜5.5%

インフレが高いうちは
これでもいい

でもインフレが
下がってるのなら

高金利だけが残ってしまう

例えるなら、

ガンをやっつけるために
抗がん剤を投与

無事にガンをやっつけたのに
抗がん剤を投与し続けてるのと一緒

高金利は景気を悪化させていく

インフレ(ガン)は
ほぼ下がった(治った)

だから
抗がん剤(高金利)も
必要なくなる

高金利(抗がん剤の投与)を続ければ
副作用で経済(体)が蝕まれてしまう

ガンガン利上げしてきて
利下げのスタート地点が高い分、

一気に下げる
0.5%利下げは妥当

「〜ショック」が
懸念される状態だから
0.5%を選んだわけではなく

抗がん剤がもういらないから
量を大きく下げただけ

まーここで仮に
「〜ショック」がきても
利下げできる幅が大きいから
FRBとしてはやりやすい

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ここでみんなに
覚えてほしいのが
「実質金利」

抗がん剤がどれくらい効いてるかを
可視化してくれる考え方なんよ

実質金利が高いほど
景気にダメージを与える

実質金利が低いほど
景気を下支えする

【求める式】
政策金利 - 物価上昇率=実質金利

インフレ(物価上昇率)が
高い状態なら高い政策金利が求められる
そうじゃないと物価は下がらない
→FRBは積極的に利上げしなきゃいけない

でも、インフレ(物価上昇率)が下がってきたら?

政策金利が変わらなくても
実質金利は上がっていってしまう

実質金利(抗がん剤投与量)が
上がりすぎるのを防ぐための
大幅利下げってこと

したがって、
特別な混乱はなく
米株に至っては史上最高値を更新してる

FOMCの金利見通しが
市場が織り込むよりも
利下げ幅が小さいものだった

ドルはもう少し
ドル高に行ってもよかった

けど、実質金利がまだ高いので
11月FOMCでも0.5%利下げの
可能性を織り込んでドル安の力もまだある

ドル高とドル安が拮抗しており
ドルインデックスの日足はレンジ

※画像は月足で白い水平線が100.00ね

ドルの方向感は
今後の指標&要人発言に注目

金曜にウォラー理事が
「0.5%利下げの理由はインフレ低下」
と発言したので詳しく解説してみた


では、みんなも良い週末を💪🏾

3連休に勉強したい人は
実質金利の解説動画
youtu.be/592fa3YcEWo



そんな感じです
Trend Analysis

ユーちぇる社長
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