S&P500先物、上値は抑えられ、下値はサポート

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今週の振り返り

今週は高値切り下げ・安値切り上げと先週の週足の範囲内で動いた週だった。2週連続で崩れたような動きとなり、市場全体は重い空気感が漂っていた。

先週末の上昇シナリオでは「上昇するなら、エリオット推進波の第一波の300%である6,974.5を超えることを確認したい」、下落シナリオでは「 再び下落する場合は、再度75日出来高加重移動平均線をテストするが、割り込むかどうかが確認ポイント。次もサポートするなら、より上昇期待が高まる動きだろう」と書いた。

結果としては、最高値の6,953.75まで戻せず登り途中で失速し、300%ラインの6,974.5を目指せなかった。一方で今週の高値から後半下落したが、75日出来高加重移動平均線でサポートされ、わずかに安値を切り上げリバウンドした。先週11月7日(金)と同じ動きをしている。今週の安値はボリンジャーバンド(チャート外・私の特殊設定)で-2σを下抜けてたのでごく短期的には下がりすぎの水準とも示唆されていた。

これまでも10月以降は75日出来高加重移動平均線でサポートされていて、その動きには変化がないことも示唆された。これが正とするなら、安値は限定的で横ばいから上昇の機運に期待できるのかもしれない。- 明確に上昇するなら、今週高値6,900.5を上抜けてダブルボトム完成をすることがポイントだろう。ダブルボトム完成となれば元の並行チャネルの内側にトレンド回復できるレベルである。

ただし11月14日(金)は、リバウンドしたもののローリングVWAP(RVWAP)やVWAPを上抜けられず上値を抑えられた展開をしている。強気というほどの動きにはなりきれていないのがリスクでもある。

次週は政府閉鎖終了で遅れて発表されることになった雇用統計と、いよいよ発表されるNVDA決算がある。これらの市場のリアクションによく注意したほうがいい。今週もテックから他のセクターにローテーションしている動きが見られていたので、次週以降、どんな中身となるかも注目だ。

11月14日(金)がいい買い場となったかどうかは次週の動きにかかっているだろう。75日出来高加重移動平均線を下抜けない限りはそろそろ日柄調整終了で上を期待したい。下抜けたときは黄色の点線ゾーンでサポートされるかの試しどころだろう。

次週のシナリオ
①上昇する場合

上昇する場合は、まずは今週の高値6,900.5を上抜けてダブルボトム形成となるかが最初のキーポイント。その次はエリオット推進波の第一波の300%である6,974.5を超えることを確認したい。

②下落する場合

再び下落する場合は、75日出来高加重移動平均線のサポートが破られるかどうか。75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、黄色の点線ゾーンでサポートテストとなる。ここはフィボナッチ78.6%も重なっている。75日出来高加重移動平均線でサポート継続なら反発を期待。

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