今週の振り返り

今週はエヌビディアの決算発表を通過し、大きな材料は一通り消化した。
S&P500先物は、木曜日に新高値をわずかに更新し5,368.25をマークした。
今期の決算は好調でEPSが伸長していることから株価は伸びやすかったと言える。

Fedメンバーの発言は、利下げ開始時期の後退や、年内利下げ回数が2回から1回に減少が予想されるが、EPSが伸びているうちは、指数の株価には下落影響は限定的となりそうだ。

木曜日に新高値をつけたが、米国時間には利益確定売りが優勢となって一時下落。
MIへの短期的なリアクションもあっただろう。
現状では大きな材料は出尽くしたため、次の材料待ちとなる。
それまでは上昇・下落の方向感には欠け、どちらかに傾く出来高は伴わない印象だ。

次週はPCEの発表があるので、インフレ鈍化ペースを確認したい。
景気好調の中、インフレ鈍化が進んでいることが確認されれば、指数はもう一段上がっていける環境となるのだろう。
その時はやはり生成AI関連が牽引するか。

次週のシナリオ
①上昇する場合


最高値5368.25を上抜ければ、次は前回までと変わらず5,400がターゲット。
上昇圧力が強ければ5,450~5,500のあたりを目指せるか。

②下落する場合

上昇一服で短期的に下がる波が来るなら、21日出来高加重移動平均線を下抜けるところからスタート。

最初の目処はフィボナッチ23.6%の5,100から5,050あたりでサポート。

5,050でサポートされないなら、黄色のボックスゾーン(4,950~4,975)がサポートラインとなる。
ここまで下げるにはまだ距離は遠く、実現には強い下落圧力が必要。
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