9月第4週(9/21〜25)のユーロドルの展望です。
今回はシナリオをトレンド転換を前提にして一つにまとめたいと思います。
■ 上昇トレンドから下降トレンドへ
下降トレンドといっても再度上がるための調整という位置付けになります。
(1) まず、9月1日に直近最高値1.2011を付けた後、反発する壁が1.1920、1.1900、1.1880とどんどん低くなって来ています。先週は1.20はもとより1.19すらも明確に越えられませんでした。
(2) そして、前述最高値後の最初の安値1.1754を2度目の安値が1.1737で下に越えました。レンジになって5週間ほど破られていなかったレジスタンスである1.1750も抜けたことになります。
上記2点の理由から、現在下へ落ちるタイミングを見計らっているのではと考えますが、そう簡単には動かず週の初めは、20日移動平均線にサポートされ1.19へのトライを何度か繰り返すのではないかと思います。
ここで1.19(行っても先週高値1.1917)を越えられないのが、今回のシナリオ成立の条件になります。
その後、先週安値1.1737方向へ下落し、何度か1.1700付近で反発しつつトライを繰り返すのではないかと考えます。
1.1700はキリ番ということもありますが、上昇トレンドの起点となった今年3月23日の安値1.0636と直近高値1.2011のフィボナッチ76.4%がすぐ近くにあることや、8月からレンジに入った後の最安値が1.1696ということもあり、極めて堅いレジスタンスです。
可能性として1.17で反発して大きく上に戻すということも十分あり得ることですが、今現在大きな上昇力が無いことを考えると新たな上昇の材料が出ない限り、行くところまで下に行くと見るのが自然ではないでしょうか。
1.17での反発を利用したロング(もしくは戻り売りショートでも良いか)の回転で短期的に利幅を獲ることも有効かと思います。
今週の経済指標・イベントは特に大きなものはなく、23日(水)の仏独欧州のPMIラッシュがある程度です。テクニカルで大きく動く可能性は高いのではないでしょうか。