S&P500指数 月足から見る上昇の限界点

・チャネルライン
上昇チャネルライン(黄緑)の幅を等倍ずつ上に追加していくと、もうすぐ3つ目の半値分に届く勢い。しかし、2020年3月安値ではみ出している部分に合わせてチャネルラインを下に修正した場合、現在の高値は先ほどの3つめの半値分にぴたりと合う。
なお、修正しなかった場合、半値分にあたる部分は3736ドル付近である。

下落チャネルライン(青)の幅を上に追加していくと、2つ目の上限を超えている。しかし、先ほどと同じように2020年3月安値ではみ出している部分に合わせてチャネルラインを上に修正したチャネルライン(オレンジ)では上部に余裕がある。この部分は3885ドル付近である。

・チャートパターン
チャートパターンではY波の上限を超えており、さらに上昇していく可能性があるが、下落に転じやすい反転サインが出ている状況である。

・エリオット波動
エリオット波動では5波延長型のターゲットを超えてきているため、いつ反転してきてもおかしくない状況である。
先ほどのY波の上限の起点が延長しない場合の5波ターゲットであることから、延長5波型と認識しない可能性もあることに注意。

今月2020年12月の高値が最高値であると仮定すると、エリオット波動の1サイクルの完成にかかる時間を逆算すると、2023年11月〜2024年3月まで修正波動の期間となる。

もしY波の下限まで下落していくと仮定すると、上記の期間までに達成するか、修正波動終了後に下落推進波が発生することになる。

その際のターゲットは以下の通り、
Y波の下限と下落チャネルライン(青)のベースの上限付近が重なる1751ドル付近。
Y波の下限と上昇チャネルライン(黄緑)のベース下限付近が重なる1557ドル付近。


・資金の行き先
長期的に米株が売られる状況となれば、米株に費やしていた資金が為替市場でドル買いの要因となりやすく、金や原油などにも資金が流れていく可能性が出てくる。
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