移動平均線から見たドル円の抵抗帯抜け具合について

アップデート済
移動平均線による抵抗を抜けてしまうと値動きが軽くなる性質はご存知でしょうか。

平均値を基準に、ここまで戻ってきたなら逆ばってやろう、という考え方の投資家が、現在のトレンドとは逆方向に仕掛けてくることから、
移動平均線に回帰したものは直近のトレンド方向に動きにくくなります。

しかしそれを抜けてしまうと、それまでとは反対に、抜けた方向からその移動平均線に戻ってくる動きに対し、今度はその移動平均線で支えるようになります。

このことから、主要な移動平均線を全部抜けしてしまうと、トレンド方向に価格が進んで行きやすくなるわけです。

では、そういう観点で、ドル円の現在のチャートを眺めてみましょう。

この4時間足チャートに表示している移動平均線には、例えば比較的期間が長い、赤色の1年移動平均線が含まれていますが、
1年EMAとSMAの間を色塗りする特殊なインジケーターを用いています。

現在価格は黄緑6ヶ月EMAを抜けていこうとする動きに見えます。EMAだけを見ていると、ここさえ抜ければ移動平均線的には青天井に見えてしまう場面ですが、SMAも同時に見てみると、
実はまだ赤1年SMAが上に残っていて、黄緑6ヶ月EMAをしっかり上抜けてきても、まだ邪魔をする移動平均線が上に存在するのがわかると思います。

よってドル円は現在の鈍い上昇の動きがもうしばらく継続する可能性があることを示唆しています。

参考に、EMAだけを表示したチャートをアイデア更新欄に貼っておきますので、比較してみて下さい。
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EMAだけを表示したチャートはこちら
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ビットコイン日足の場合(マゼンダ3年SMAの方に跳ね返されている)
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EMAだけの表示では全部抜けしたように見えてしまう。
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BTC4時間足の状況。4時間足では水色2年EMA・SMAまでしか表示されていないため、もっと長い移動平均線が表示される上位足でチェックしなければならない。

BTCは歴史が浅いため、MAX5年移動平均線まで表示できるが、その5年線はEMA・SMAとも既に上抜けており、日足で跳ね返されている3年SMAが最後の抵抗帯。
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価格はキリの良い期間の移動平均線に強く反応する。
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