ドル円展望10/14~

ドル円週足は、先々週に引き続きの陽線でしたが、中身は小幅な動きのレンジ相場となりました。
レンジの要因となったと考えられる主な原因が、先週発表の失業保険申請件数が、ハリケーンの影響を受けて増加した事では無いかと市場でも考えられてますね。
今回は小幅なレンジ内の動きをよく観察する為、先ずは1時間足チャートからご覧ください。
【1時間足】⇊
スナップショット
まず初めに今回のレンジ幅について説明します。
・現在の小幅のレンジ幅は内枠が149.4~148.4辺りと見ていて、外枠は149.611~148.246と考えています。
・先週の失業保険申請件数と同時刻にあったCPI発表の結果を受けて、ドル円は初動大きく上振れましたが、その後上下に大きく振れた値動きから、先週のレンジ相場を作るきっかけとなった動きになっていると考えられます。
・その際の高安値の髭先で見た場合のレンジが今回の外枠のBOXレンジになります。
そして、内枠のレンジが、1時間足レベルで見たローソク足実体までの幅としています。

という事で、現在はその小幅のレンジ内を推移しておりますが、
週末のPPIでも発表後の初動は148円台まで下落し、その後持ち返したものの結果的に高値を超える様な上昇にはなれず、現在は149円台前半に留まっています。
しかし148円台前半からの買いのサポートは硬く、テクニカル的には4時間足20SMAのサポートや更に上位足レベルでもう一回り大きなレンジでみた時の先週の最安値147.347からPPI前の高値149.548迄に引いたフィボナッチ0.5(148.448)からの反発、買い支えで反応しています。
現在の動き方としては小幅のレンジ内を推移中の上昇過程に有ると推測できますが、恐らく来週はこの147.3付近から149.6付近までの大きなレンジ内を暫く推移していくものと考えています。

ここで少しファンダっぽい話になりますが、
レンジになっていきそうな理由としては、やはり先週の失業保険の実態が何だったのか?という部分に有ると考えられます。
私の中では、先週のハリケーンが無ければ恐らく150円台に到達していたという予想でした。
ファンダ的にもドル円が下落する要素はそこ迄多くなく、CPIの結果だけを見ればそうだったのではないかと思っています。
しかし上昇を阻んだのが失業保険申請件数の増加による雇用の悪化と考えるなら、それがハリケーンによる一過性のものかどうかという所に着目すべきだと考えます。
よく地震や台風などの天災に見舞われる我が国日本でもそうですが、その被害を受けて一時的に普段通りに仕事が出来なくなり休業すれば、失業保険(休業補償)を受けるという流れになる事がありますが、もしかしたら中にはそういう経験が有る方もいらっしゃるかと思います。
ただ、そういうものに関しては一時的なもので、恒久的に続くわけでは有りません。(勿論その期間は被害の程度にもよりますが)
なので、来週以降は米雇用や、被災した後に影響してきそうな指標に関しての今後の数値やそのニュースにはしっかり注視して総合的に判断していく必要がありそうだなとかんがえられます。
そしてやはり、ドル円が動くためにはファンダ的な要因(材料)が必要になる為、特にの動きに関しては米経済指標の結果が大きく影響してきますので...。
来週注目すべき米指標は、
10/17(木)21:30・新規失業保険申請件数、小売売上高がメインでしょうか。
恐らく、ここまでに他に大きな影響を与えそうな突発的なヘッドライン等が無い限りは、レンジ外枠を超えたとしても騙しとなってレンジ内推移に戻るか、又は特に何もなければ徐々に小幅に持ち合いとなって、小康状態が続くのではないだろうか?と予想しています。
来週の失業保険申請件数が先週より大きく減少又は増加していたりなど予想と乖離する結果になったとすれば、いつもより大きく動いてくる可能性が有りそうかな?と考えています。
しかし、それ迄は突発的な値動きに備えながらも、テクニカルを意識した戦い方をしていく必要がありそうかなと考えております。
と、いう事でここからが私のテクニカル考察になります。
先ほど下位足を見たので今回は日足を見ていきましょう。
【日足チャート】⇊
スナップショット
現在の日足は200日指数平滑移動平均線(EMA)の下で止められています。
このEMAというのは...まぁ調べれば出てきますが、SMAとの主な違いは、私個人の見解で簡単に言うとSMAよりも直近の値動きに沿う流れを表すMAという感じです。     
まぁ日足レベルなので、直近と言っても結構な期間をみる必要があるのですが、感覚的にはこのチャート内に見える最近まで続いていた下降トレンドに対しての流れをSMAよりもより早く(敏感に)察知して形成されている平均線だという認識で構いません。
つまり今回でいうと、200日間の移動平均値という長期目線の大波の値動き(ローソク足)、に対して起こるファーストアクションが発生するのがこの200EMAにぶつかった時という事です。
要するに今回の200EMAの下で留まっている先週1週間の値動きというのが、テクニカル的に言い換えると、「大衆が意識する中でも、特に早い段階で重視される線に反応した『初動』のプライスアクション」という風に捉えています。
ここで注目すべきは、今回その200EMAからの初動の反応では、大きく反落したりしているわけではなく、200EMAに交差した後、陰線と陽線が交互に発生し、小幅な動きで暫くとどまっているという所です。
つまり、この後もこの付近での反応が二度三度(数日間)と、複数回起きる可能性が有るという事を意味していると推測できます。
もし仮に、この200EMA到達時にもっと強い下落(反落)をさせる様な値動き(例えば長い上髭を付けたピンバーや日足の包み足等)になっていたとすれば、それがここを起点とし反転していく流れになりうる価格帯であったという風に判断する要素になっていたでしょう。
しかし、今回はそれが有りませんよね。
今回は200EMAの下に長く留まっていますよね。
という事は、ここから直ぐ下降転換して行くのではなく、今後暫くこの付近を推移する(下位足ではレンジ推移)か、又は現在の日足は上昇トレンド中なので、その下位足である4時間足レベルで、下降転換から下降トレンド発生にでも発展しない限りは、上値を追う動きになる可能性の方が高いのではないか?という風に推測できるのではないかと考えています。
なので私は、来週もまだ暫く中期(4時間足)レベル以下の動きを観察しつつ、メイン戦略は押し目買い、という上位足(日足上昇トレンド)に順張りでトレードしていく考えが最も優位性が高いと考えています。
ただし、先ほどファンダっぽい説明で話した、今起きているファンダ的なドル円の上昇を阻む状況(失業保険の件)が払拭されるまでの間は上値は重く、もし何も材料が無い筈なのにも関わらずなぜか高値を更新しようとする動きがあれば、いやいや時期尚早!と大きめに売りが入ってくる状況である事もまた想像できる事であり、やはりその中でトレードするのであれば、レンジ内である状況を踏まえ、押し目買いを高値付近では利食いするというスタンスでの短期デイトレがメイン戦略となってきそうかなという風に考えています。
又、チャート上の白い200EMAでは無く青の200日移動平均線(単純移動平均線)SMAは、未だ向きが上向きとなっている事からも、テクニカル的には日足レベルから見た更に長期目線の大筋の流れでは(週足レベル)、まだ上昇トレンドの最中(というか上目線)であるという事も十分に考えられ、少なくとも私はまだ来週は先週の高値を更新してもう一段上の151円台位迄の上昇余地は残しているだろうと予想しています。
そして200SMAに到達すれば、今回の200EMAに交差した時と同じように抵抗となって反落する事は十分有ると思いますが、今度は200EMAを背に$買いが先行し上昇が強まる可能性も有ります。
しかし200EMAと同じ位置には上位足の赤い週足20SMAが下向きに下りてきているので、下げのテクニカル的抵抗力は強く予想されますが、それでも長期の200MAとは違い短期のMAである20SMA付近では一時的には20SMAを上抜ける事はあっても、やはりその下迄戻されるという長期のMAとの交差時と比べ、比較的激しい値動きになっていくと予想しています。
まぁなんにせよ、この150円台前半はその各時間軸における重要なMA、上位足レベルで引けるフィボナッチライン、その他各抵抗帯が多く存在する為、いつどのタイミングでそれに反応し、大きなプライスアクションを起こすか予想は難しいので、
少なくとも分っている今の目先のトレンドの流れと一度反応している重要ラインからのセカンドアクションを予想したトレード戦略が無難であると私は考えています。
ここ迄書いて気づいたのですが、ほぼ戦略についての説明が終わってしまいましたw
今週は短期、デイトレを推奨しているので、一応4時間足チャートも見ておきましょう!
【4時間足】⇊
スナップショット
4時間足の上値は、ローソク足実体で見ると149.4を超えれずにその上値を留めていますが、直近の高値だった149.135は一度上抜けています。
現在はその真下の149.128でクローズとなっていますが、直近高値の抜け方としては値は僅かですがしっかりと上抜けしていますし、その後直ぐに騙しで戻ってきたようでも有りません。
どちらかと言うと、上値更新を邪魔されすぎて結果的にまだそれ以上いけなかったという印象のプライスアクションだと私は思います。
4時間足のトレンドを示唆する4H20SMAもまだ下抜けしていないので、現在も安値は切り上げてきています。
しかしこれからレンジ相場になっていくと予想しているわけですから、乖離もわずかな20SMAの下に割れていくのは時間の問題だと思います。
先週の高値を実体で更新していけば勿論トレンドは継続となる訳ですが、上位足レベルの日足200EMAそのた諸々が邪魔しています。
なので今は20SMAを下抜けてきた時、次のサポートがどこなのか?という事を考えて置く必要が有りますよね。そしてそれが押し目となって再度上値を目指すと。
その一つ目は上記で説明している148.4なのですが、これはもう1時間足レベルの短期のサポートなので、もっと目線を4時間足レベルにしてみる必要が有ります。
となると考えられるのが一つ前の押し安値147.347です。
このラインを下抜けない限りはまだダウ理論的には上昇トレンド継続中なので、来週の目先のサポートとして有効そうなのはコレとなりそうですね。
又この価格帯には以前までに意識されていた高値ライン(現在のレジサポ転換線)147.212が有ります。
恐らく強くサポートとして機能する可能性が高いとすればこのラインで、押し目の本命です。
来週は、1時間足レベルのサポートが崩れてきた時、短期の流れには敢えて背かず暫く動きを様子見ながら、短期の動きが上位足の4時間足レベルのサポートまで押してくるのをしっかり待って、そこからの短期の反転を狙い、押し目買いするのが有効そうかなって思いますね。
まぁそんな感じです!
では今週もよろしくお願いします!!!!

ノート
0/15AM7:00を過ぎました。
月曜の日足確定で先週の高値を更新し、当初予想していたレンジ幅を上抜けてきた為今回のシナリオを修正、更新してきます。
先ずは10/14の日足確定位置ですが、ドル円は150円到達を目前とし、149.982まで値を伸ばしてきました。
【日足】⇊
スナップショット
日足200EMAも上抜けされ、現在は149円台後半のその価格帯付近を推移しています。
一目均衡表の雲の中にいますが、現在遅行スパンはローソクの上に位置しており、転換線も基準線の上に来ている為2役好転中となります。
雲の上を抜ければ3役好転となりますが、そのラインは現在地点から示される位置としては151.9付近となっています。
このラインは過去の高値ラインと並ぶ重要水平線です。
私が今回ドル円が上昇した場合に推測している、上昇余地の範囲に有るラインでもありますが、今日の時点で日足が先週の下位足レベルのレンジ帯の高値を更新したという事実が起こった為、私も考察し直して更に上を見ていかなければならなくなったという感じです。
昨日はも特に目立った指標も無かったですが、私はてっきり昨日までの市場心理として、先週のCPI後の反落で上値の重さを意識されていたものと考えてきていましたが、どうやら杞憂だったようです。
テクニカル的には高値更新により、少なくとも日足200EMAがレジスタンスとして効いていた時期は終わりました。つまり、この記事に書いてある小幅のレンジ相場だと思っていた状況は終わったと判断しています。(というか元々レンジ相場だったという認識自体が間違っていた可能性が有りますね💦)
とりあえず現在の値動きが、4時間足20SMAからのサポートを受けながら上昇トレンド継続中という事はハッキリしているので、これから注意して見ていくべきことは・・・
/この短中期的な上昇がどこまで続いていくか。
/キリ番150円突破後の挙動。
/次の上位足レベルの抵抗は何か、又その抵抗にぶつかった後の挙動。
/反落してきた場合の対応、戦略。
かなと思っています。
まぁ今後この上昇トレンドが終わり、下落、下降転換してきた場合、私が次に目指すのはエリオット修正C波ですが、このまま上昇していく可能性だってあります。
私も、必ずしもエリオット波動の通りに動いていくとは考えていませんので、それはあくまでもこれまでの値動きの後付け論と今後の予想の為に使っている理論だという事を改めてここではなしておきますね。
私が考える、トレードする上で重要なテクニカルは平均線、水平ライン、トレンドライン、ローソク足プライスアクションの3つです。
あとのインジやオシレーター等はその補足に過ぎませんので。
話が少しそれましたが、
この後のドル円の動向を見定めるべく4時間足を見て説明します。
【4時間足】⇊
スナップショット
4時間足実体は日足確定と共に高値を更新しています。
おかげで今週は想定より早くも、これから150円キリ番を含む151円台に有る抵抗帯目指して上値を追う動きになっていくと予想されます。
なので、前提としてチャート画面黄色で表示している昨日まで超えてきた各高値ラインは、今後全てサポートラインへとレジサポ転換している可能性を考慮しておきます。
その上でやるべきことはやはり押し目買いです。
今日もとくに重要そうな指標等は有りませんが、市場参加者の増加により昨日より流動性が増してくると思うので、その分値動きにはそれなりの質を伴ってきます。
質というのはまぁ言い換えれば取引量ですね。
取引量の増加に伴い、更に下位足レベルで見ても各所での動きにはそれなりの信憑性というものが生まれてきます。
昨日は世界的に休場も多かった為、それがあまり無い状態だったと考えて置きたいですね。
ですから、先ほど超えてきたラインをレジサポ転換している前提とは言いましたが、それはあくまでもテクニカル的な意味での話であり、ファンダメンタル的に言えば大衆が意識したと言えるほど多くの市場参加者が居ない時に上抜けて来たラインでもあるという事も考慮して考えてほしいと思います。
なので具体的には、東京時間よりも欧州時間、そしてNYタイムからロンフィクと時間経過とともに市場参加者も増え、その値動きには流動性と取引量の増加、そしてそれらで織りなす値動きには意味を持つようになってくると考えています。
なので今日はむしろ積極的にトレードするより静観し観察する事こそが最適解なのですが、あまりにも意識されていそうなものが多く混在している価格帯に来てしまっている為、それぞれの意識ラインや価格では、昨日に比べボラタイルな値動きが予想されます。
なのでやはり静観が一番なのですが。。。
もしかしたらどんどん上昇していくやもしれません。
今すでにロングをしこんでおり、先週から持ち越しているという人は、その抵抗帯に来た時どこで利確するかだけ考えて置けば良いと思いますが、これから新規でエントリーを考えるというならば、
今日はその中で大きな値動きを狙うというよりも、どちらかと言うとシビアな動きをする可能性が高いのでその値動きを極短期の狙いでとっていくのがよさそうかなと考えています。
私はあまり推奨しませんが、次の1時間足チャートでざっとだけ話します。
ノート
【1時間足】⇊
スナップショット
・先ず、今は1時間足レベルで20SMAがサポートしている流れの上昇トレンドです。
メインとしてはその押し目買い。20SMA又は、昨日までの高値ラインの下まで一時的に的に押してくるのを待って反発を狙って押し目買いし、20SMAの流れが続く限りは日足の抵抗帯辺りを目指して上値を追う流れでデイトレロング。利確目安は上位足抵抗帯(青矢印シナリオ)

・1H20SMAを明確に下抜けした場合、短期的に深めに押してくることを考慮しますが、先ずは4H20SMAまでの押し、それからその後の反発上昇を狙い押し目買い。
利確の目安としては、その直前の高値ラインに並ぶまでを主な狙いとし、高値更新はあわよくば程度に考えて部分利確推奨(黄色矢印)
こっからは短期ショート戦略
【1時間足に日足200SMA青と週足20SMAを書き足したもの】⇊
スナップショット
・各抵抗帯迄上昇していった後は、その後の反応を見てからショートです。

150.0、日足レベルの200SMA(青)、週足20SMA(赤)、フィボナッチライン0.5(150.765)をそれぞれ超えてきた後、1時間足以下のプライスアクションで反落を示唆する動きが見られればエントリーを検討します。
何れかが短期上昇トレンドレベルの天井を付ける一時的な起点となるならば、恐らくは先週までの重要水平ライン149.4位迄は下落を狙えるんじゃないかなって考えです。
まぁ大事なのはその時に起きるプライスアクションだと思います。
何度も言いますが、この辺りからは多分荒れそうなので、むやみに短期取引しない方が無難かとは思いますが、やるならって感じです。
では今日も頑張ってきましょう!!
ノート
重要なテクニカルは3つって書いてますが水平ラインもトレンドラインも一つの直線(ライン)って意味です。紛らわしい表現になりすみません💦
ノート
・1H20SMAを明確に下抜けした場合、短期的に深めに押してくることを考慮しますが、先ずは4H20SMAまでの押し、それからその後の反発上昇を狙い押し目買い。
利確の目安としては、その直前の高値ラインに並ぶまでを主な狙いとし、高値更新はあわよくば程度に考えて部分利確推奨(黄色矢印)
※度々すみません。上記の黄色矢印は間違いです💦白矢印です!
Moving AveragesSupport and ResistanceValue

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