まず前提としてGoldはボラティリティが高いので、あまりトレード(売買差益を追求する取引)に向いているとは考えていません。
その上で、
安全資産としての性質を持つことから
ポートフォリオの一つとして組み込むことは有効になります。
では長期的に保有するときの原則は何かというとやはりドルコスト平均法になります。
一定期間で決まった金額を購入し続ける手法で、価格が高い時には購入数量が少なくなり、価格が低い時には購入数量が多くなります。
これにより価格の上下をならして資産構築を行うことができます。
それではドルコスト平均法以外に有効な手段として何があるかと考えると
安い時に買っておくという当たり前の方法になります。
ここでは安くなった時に購入し、長期保有するという観点から戦略を考えてみたいと思います。
価格は2020年の8月を最高値として下降トレンド形成中です。
そして回帰トレンドを2020年8月から現在までで引いてみると上記のようなラインとなります。ここからも下降トレンド中ということが読み取れますね。
では移動平均線はどうでしょうか?
5EMA,25EMAは下降中ですが
75EMA,90EMA,200EMAはほぼ平行です。
つまり中長期的にはほぼフラットな状態に戻してきていることを意味します。
そして価格帯別出来高から分析すると紫のエリアはしこりがあるのに対して、緑のエリアはほぼありません。
かつ、これらのエリアを分かつ所が、重要なサポートライン(L1)として機能しています。
よって安くなった時に購入する戦略としては
①現在から価格が下がって来て、L1で反発した所で購入
もしくは
②L1を割り込んで緑のエリアに突入したら、暫くは下げが続くと考えて様子見し、ダウ理論や移動平均線から反発が確認できた段階で購入
が有効になると考えています。
マクロ経済の側面から見ても
中長期的にはコロナの影響から立ち直りつつあり、マーケットはリスクオンに向かいやすいと考えています。
リスクオンになれば資金はリスク資産である株式やその他の金融商品に向かい、安全資産としての位置付けであるGold(金)の需要は少なくなる為、価格は下がっていきます。