日銀の新総裁に就任した上田一夫氏が、前任者の超金融緩和政策をどこまで踏襲するのか、トレーダーは注目している。日本のインフレ率は40年ぶりの高水準に達しているにもかかわらず、日本の金利は据え置かれ、過去1年間で大幅な円安を招いた。上田は公聴会で、現在の超低金利政策に若干の批判を行ったが、日本銀行の全権を掌握した際の選択肢を狭めないために、明示的・具体的な言及はしていない。しかし、上田は「日銀は現状に対応する工夫を続けながら金融緩和を続けることが適当」とも述べており、前任者の政策は「やむを得ない」とも述べている。 上田氏のスピーチは曖昧であるため、状況が明らかになった時点で、日本円ペアで取引機会が生まれる可能性がある。多くの市場関係者は、上田氏がその役割に慣れた後、より「柔軟」になり、将来的にいくつかの「政策ラチ」を実行する予...
今回は今年最後の投稿ということで、ドル円の2023円の見通しについてテクニカルとファンダメンタルの両観点からの考察を共有してみたいと思う。 2022年は歴史的に円安が進行した一方で、年末まで後少しというタイミングで突如日銀からYCC(イールドカーブコントロール)の修正が発表されるなど、ドル円にとっては怒涛の一年であった。 この一年を受けて来年はどのような動きが考えられるのか、気になる方も多いかと思うので参考にしていただければ幸いである。 テクニカル チャートはドル円月足である。 ...
Bloombergに興味深い記事が載っていました。 日本政府が介入に踏み切る”過度な変動”は前日比で1.2%超円安が進んだ時なのではないか?という推察です。 (URL等投稿内では紹介できないので気になった人は検索してみてください。) なるほど、確かに介入に踏み切るべきかどうか内部で判断するにしても、何らかの基準があった方が意思決定はしやすいでしょうし、そうした基準が存在するのかもしれません。 ということで記事の中で触れられていることを、代理検証シリーズとして共有したいと思います。 以下のチャートはドル円の日足に、介入と介入が疑われる動きをプロットしたものです。 日本政府がオフィシャルに介入と認めているのは9/22のみですが、それ以外に10/21のNY時間と10/24のオセアニア時間に4,5円近く動いた変動含め3つ記載...