S&P500先物、平行チャネル下限でサポート今週の振り返り
今週は高値・安値切り上げで下落2週目となりました。短期の7日出来高加重移動平均線を上抜けできず今週は7日出来高加重移動平均線を毎日下回って推移していることから値動きの弱さが示されています。
2月27日(木)にダブルトップ(黄色点線)のネックラインをブレイクダウンしてしまい、こちらも弱気な値動きでした。2月28日(金)にはさらに下落しましたが、黄色のボックスゾーンと右上に上がる平行チャネルの下限ライン、また200日出来高中移動平均線と3つのサポートラインがある場所でテクニカル的にはサポートされて値止まり反発しました。特に平行チャネルの下限ラインでぴったり止まっていました。
先週末時点では下落シナリオでは「5,935.5を下抜けると、次は黄色のボックスゾーン(上段)が次の狙い目です。200日出来高中移動平均線もボックスゾーンに接近してきているため、サポートされるかどうかを見守るところです。」と書いていました。一旦はうまくサポートされたようで良かったですね。
私が見ている特殊設定のボリンジャーバンド(チャート外)では今週-2σを這って下がっていたことから強い売り圧力だったことがうかがえます。
2月19日高値から2月28日(金)安値まで5.17%の下落となりましたね。S&P500でみれば大した下落幅ではありませんが、その間に個別株によっては大きく下落した銘柄もあったのは大変でしたでしょう。
2月28日(金)はサポートゾーンでの反発は、ダブルトップのネックラインの上に戻したことは最低条件としては良かったです。しかしこの日は7日出来高加重移動平均線には届かず下で終了しています。まだ強気転換したとは言えない微妙な反発で、一時的な戻しにすぎない可能性は十分あります。今回の反発でポジティブな点は出来高が増えており、反発の裏付になっていることでしょう。次週も上げを試すことはごく短期的にはありえると感じます。
米ウ会談のひどい状況やDOGEの強行でトランプ相場がはげてきている、かつ、消費後退懸念の不透明感が晴れなていない今、強気に戻る材料はまだありません。まだまだトランプがかき回す可能性は先々あるため、ギクシャクした相場が続くかもしれません。
次の反発狙い先は、フィボナッチ61.8%と75日出来高加重移動平均線が重なっている6,041付近です。この上のまで上がって維持できることが今回の下落終了に必要なラインと考えます。
現状は上がっても戻り売りの可能性があり、フィボナッチ61.8%やその上を維持できず跳ね返される場合は再び下落が想定されます。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずはフィボナッチ61.8%を上回って推移できるようになるかどうか。
フィボナッチ61.8%を上抜けて上昇続けられるなら2月19日高値の6,166.5が次の狙い目です。ただ、ここまで上がれる材料は特になく難易度は高そうに見えます。
②下落する場合
再び戻り売りで下落する場合は、平行チャネルの下限ラインをもう一度試すとおもいます。
平行チャネルの下限ラインで止まれないときは、前回下落の1月13日安値5,809が次のサポートラインでしょうか。