DEG_2020

ビットコイン先物価格から相場の天井を探る方法の1つ

COINBASE:BTCUSD   ビットコイン/米ドル
ビットコインには多くのデリバティブ取引所があり、盛んに先物がトレードされています。

日本トレーダーの間では無期限先物が主流ですが期限先物(決済日がある)も非常に取引ボリュームがあります。

その中でもHuobiとOKExの期限先物は取引量のシェアが多く注目に値します。

今回のチャートは以下を表示しています。
・チャート上段BTC/USD、下段ETH/USD
・黄線はHuobi、緑線はOKExの四半期先物の価格ライン
・チャート右軸がBTC価格、左軸が四半期先物のBTC価格との乖離率

今回の内容は左軸の乖離率が高い/低いに注目していきます。

一般的にBTC現物価格より先物が高い場合は、決済期日までに価格が上がると(高くなる)と市場が合意している状態です。
※金利や調達コストなどの説明は省きます

ただ一概に「いまより上がる」とはいうものの、それはどの程度なのでしょうか?
それによって市場の加熱度合いも違います。

例えば100万円のBTCが

→1ヶ月後に105万円と予想
→1ヶ月後に110万円と予想

この場合、後者の方が強気(加熱)というわけです。
このような前提のもとチャートで過去の先物乖離率を確認します。

2020年8月のBTC上昇では現物と先物が5%乖離しました。これは先物期日(この場合9月月末)までにBTCが5%以上高くなると見込んでトレードされたという結果です。

当時は現物より4〜5%高い価格でも儲かると思って買われてる状態だったということです。

それに対して現在の先物は1%台の乖離です。
仮にトレーダーの資金量が8月と同じであればまだ高値を追う余地(加熱余地)がある…と予想とできます。

2ヶ月前は5%高くても売買されていたのですからね。

このように現在のBTC価格が過去と比較して加熱域にあるのかどうかを測ることができます。
それが近い過去であればあるほど、市場の資金条件がより似通うため比較対象としては役立ちます。

※例えば2017年まで遡ると20%の乖離をしている時期がありますが、当時と現在では市場の資金量などの条件が違いすぎるため比較対象とはできないでしょう。


今回はビットコインがまだ上がりそうか?と考えるときに過去と比較して先物が高く買われてるかを見てみるのも1つの判断材料になるのではないでしょうか、という内容でした。

補足
先物決済期日までの残日数を考慮して乖離率を計算するとより正確なデータになります。(TradingViewでは表示できないので、ここでは省きました)

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