この記事は、初心者様向けですので、FXを初めて1ヶ月以上経つ方には当たり前の記事です。
当時自分が知っておきたかったなぁという備忘録も兼ねて、記載します。
※わかりやすいように、一部、本質とはややズレた表現もありますが、ご容赦願います。
ポンドが◯人通貨と呼ばれる所以の1つに、ストップロス刈りの狡猾さがあります。
ポンド(他の一部通貨もですが)の短期ローソク足を見ると、上下変動が大きく、ヒゲが結構長いものが多いですよね。
このようなことが起こる理由として、次のⅠ・Ⅱが挙げられます。
Ⅰ そもそも流通している通貨の量が少ないから、価格の上下変動が大きい
(為替価格は存在しているハズの貨幣の相対量によって決まるため、金や新興国通貨に起こりやすい)
Ⅱ 大金を動かせる大口が、ある程度上下変動を狙ってチャートメイキングをしている
今回はⅡについての解説です。
大口の思惑として、「他の奴らが、ここに売り・買いの注文入れているだろう。そして、その注文を成立させて、利用しよう」というものがあります。
大口は大きなお金を動かせると同時に、十分な量の「他者の注文」がなくてはなりません。
具体的には、大口が売りたいときは「他者の買い注文」、大口が買いたいときは「他者の売り注文」が存在していないといけません。
たとえば、大口が「安値で買って、高値で売り、儲けたい」という場合
図中①のように、「戻り売りを狙った売り注文(Sとする)」や「買い注文の損切りの売り」が成立する価格帯まで持っていき、「低価格で大量の買い」を行います。
そして、図中②のように、大量買いによってつり上がった価格を目標ギリギリまで上げ、「上記(S)の損切りである買い注文」が多い価格帯まで持っていきます。
最終的に、「高価格で大量の買い注文」に巡り会えたところで、「低価格で大量に買ったぶん」を売り払います。
ポンドやカナダ・オージー関係は、比較的大きな幅を持って刈り取りに来るため、昔よく刈り(狩り)取り(焼かれ)ていました。ドル円だと比較的安全なラインでも、ポンドはプラスマイナス7~10pipsに加えスプレッド分を損切りとして見ていたほうがいいです。
※なお、大口が全部このような短期売買をしているわけでは無いので、ご注意下さい。