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先週の値動きと来週の見通し

FX:USDJPY   米ドル/円
【先週のまとめ】
先週は、重要指標盛りだくさんの週だった。最も注目されていたのは金曜日の日銀会合であった。FOMCも発表はあったものの0.25%利上げは織り込まれていたので大きな動きはなかった。一方で日銀会合は金曜2:00にリーク記事が発表され大きく動き、発表の際もボラティリティは激しかった。
内容としては①YCCの幅を0.5%→1.0%に引き上げる。②政策金利は引き続き維持の2点。YCCの修正は円高要因なのに対し初動は円高で推移していたが、一日を通して円安になっていた。背景としては事実上利上げをしていない点で金利幅拡大していることや円買い要因が今後しばらくないことなどが考えられる。また、植田総裁は就任時よりハト派を維持し続けており、この発表の背景に持続的な緩和の思惑があるのではと思われている可能性も考えられる。
【ドルストレート】
全体通して陰線で確定。傾向として週初めにはドルが売られた傾向にあったがFOMCのあった木曜以降ドルが買われた。その中で木曜21:45にはECBもあり0.25%利上げを実施。その影響かポンド・ユーロが大きく下落した。要因としてラガルド総裁の発言があるのではないかと考えている。資源国通貨は軒並み下落。上昇幅は限定的である。
【クロス円】
どの通貨も行って来い状態。木曜まで円高できたものが金曜日で全戻しを食らっている。日足・週足レベルで大きな下ヒゲをつけている通貨では円高の巻き戻しでの状態まで戻された状態なのでフラットな目線でのトレードが求められる。
【金利】
米金利は小幅な陽線で確定。米国の金利が織り込まれており大きな変動はなかったと思われる。
日金利はYCCの修正により10年利回りは0.6%まで上昇。1%まで上昇できるかはわからないが昨年実施した0.25%→0.5%利上げはすぐに反応し、0.5%ま引き上げられていた。それと比較すると幅が倍になっていることや上昇速度が高くないなどを加味すると1%までの上昇は直近では難しいのではないか。
【株】
米株は微弱に上昇。経済サイクルでは逆金融相場から逆業績相場への移行期に直面している。経済指標の悪化が逆業績相場への切り替えの起点になるので重要指標は注目しておくこと
日株は微弱に上昇。6月のリバランス以降横ばいが進んでいる。今週のYCC修正の影響が今後どのように反応するか注目しておく
【原油】
5週にわたり上昇。WTIは80を超えエネルギー価格の上昇につながっていく。しかし、週足の雲にさしかかっているため投機もの目線だと落ち着いては来るか?
【金】
微弱に陰線で確定。金の投機的な目線は今はまだ来ていない。長期的なリスクオン相場になれば上昇は見込めるがまだその気配はない。
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