FX:USDJPY   米ドル/円
直近の FOMC では FRB はまだ急速な利上げ継続を行うことを示唆しており、少なくとも 11 月と 12 月の FOMC ではま だ利上げするでしょうから、日米金利差拡大により USDJPY は買われやすい展開が続きそうです。 但し、11 月~12 月にかけては突発的な地政学的リスクが発生しない限りはインフレのピークアウトが徐々に本格的に感じられるようになると見ており、既に FRB は口ほどまでに急速な利上げを継続していくような状況ではなくなってきていることに関しては注意が必要です。いずれによせ、市場参加者が予測しているような 4.50-4.75%までの利上 げが行われるようであれば、今度は本格的な景気後退が懸念され、逆金融相場の上に逆業績相場が乗っかってくることにな るので、そうなった場合は USD が売られる可能性が出てきそうです。

外国為替平衡操作額公表によると令和 4 年 8 月 30 日〜令和 4 年 9 月 28 日における外国為替平衡操作額は 2 兆 8,382 億円 と発表されました。投入資金が 21 兆円ほどとなりますと、まだ 6 発分の原資が残っていることになるので市場は突発的な USD 売り介入には警戒していることでしょうから、ここからさらに積極的に USD 買いを行っていくのもリスクがあると見ているはずなので、追っかけ買いには十分に注意をする必要がありそうです。

JPY のポジション動向を分析すると今週は 144.76で取組高は増加しており、小口はロング減少、ショート増加、大口とレ バレッジファンドはロングとショート減少。ネットポジションは先週比で小口とレバレッジファンドはネットショートやや増加、大口は先週とほぼかわりませんが、ネ ットショートが微妙に縮小となっています。 レバレッジファンドのトレーダー数はネットショート増加となっており、過去に何度か反発している 水準まで偏っております。

以上のことを踏まえると高値から買いを追いかけていくのはあまり得策ではなさそうなので、ある程度の調整を待ってか ら買いを検討すべきでテクニカル的にも日足、週足には RSI のダイバージェンスが出現していることから、高値を超えたとして大陽線で強く上昇しない限りはジリ上げとなりそうです。

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