「見えた時には、もう遅い」──パターン認識トレードの落とし穴【日経225はしばらく動かず。パターン認識トレードの罠】
みなさん、こんにちは。トレードアイデアラボの猫飼いです。
今週も相場と向き合っている自分を、どうか少しだけ褒めてあげてくださいね。マーケットってのは、毎日が期末試験みたいなものですから。
さて、日経225ですが、今は「窓埋め」完了後、見事なまでに先物価格にぴったりと収束しています。で、そのまま微動だにせず…。
なんだろう、この「時間よ止まれ」状態。はじめてカラオケで『My Revolution』を入れたときみたいな、あの出だしの気まずさ。そんな感じです(笑)
でも、これはこれで重要な“サイン”です。相場が静かだということは、「力をためている」ということ。そして、その均衡が破れる瞬間には、しっかりと流れが出る。
⸻
■パターントレードは「罠」になる
で、今日の本題。「パターントレード」です。
たとえば「ディセンディング・トライアングル(下降三角持ち合い)」が現れたら下に抜ける、といった“セオリー”を信じている人は多いですよね。
確かに教科書にはそう書いてある。
でも問題はそこじゃないんですよ。
そのパターンを“確認できたとき”には、もうエントリーのタイミングは遅いってこと。
もっと厄介なのは、
「お、これは下降三角形になりそうだぞ!」って予測してフライングでエントリーしちゃうと、
見事に裏切られてそのまま踏み上げられる。
というオチになることもある。
チャートってやつは、こっちが「わかったつもり」になると、決まって裏切るんですよ。
まるで10代の恋愛みたいなもんです。期待したら負け(笑)
⸻
■なぜパターンは再現されないのか?
「ディセンディングトライアングルの下抜け確率は75%!」
とか言われても、それはあくまで“統計的な過去”にすぎない。今この瞬間に、あなたが見てるチャートにそれが当てはまる保証なんて、どこにもない。
それにね、パターンって「誰でも見える」ってことは、もうそれを見て動く人がいっぱいいるってこと。
つまり市場はすでにそれを「織り込んで」るんです。
だから、下抜けする前に「売る人」もいれば、ブレイク直後に買い戻す勢力もいる。結果、下抜けしてすぐ戻ってくる(フェイクアウト)ってパターンになることも多い。
つまり、パターントレードは手法としてはアリだけど、それ“だけ”を頼りにしてると危ないってことです。
⸻
■じゃあ、どうする?
僕らがやってることは、こうです。
• パターンは「補助情報」として見る
• 本当に見るべきは「価格の規則性」
• トレンドが出てるか、出てないか
• 「先物価格」や「ピボット」などの物理的指標との整合性
• そして、“時間”という要素をどう捉えるか
トレードって、チャートパターンを探すゲームじゃないんです。
「勝てる場所」「勝てる時間」「勝てる状況」を把握して、そこにだけ集中する職人的な作業なんです。
言ってみれば、相場の中で“打率の高いゾーン”だけを狙い打ちしていく。
⸻
■まとめ:相場に“美しいパターン”を期待するのはやめよう
確かに、チャートに美しいパターンが現れると、なんだか「わかった感」が出て嬉しくなるものです。
でも、そんなものは幻想です。
プロはもっと無骨に、もっと地味に、
そしてもっと“合理的に”エントリーの精度を高めています。
あなたもぜひ、「なるほど!」と納得できる優位性と、
一目見てシンプルに理解できるアイデアでトレードしてくださいね。
相場の神様は、シンプルを愛してますから。
⸻
それではまた次回!
Keep it simple, and trade smart.
225
Box圏の日経225、岸田政権のオミクロン・対中対策などの政権運営次第で、更なる上昇、節目の26900円を割込むかの正念場!日経225は昨年10月末に23104円から本年2月15日に30610に真空地帯を上昇。
その後、自民党の菅・岸田政権の支持率と平仄を合わせ、26900円から30660円の間を28770円を中心にBox圏で推移。
現在、28916円と横ばい圏のほぼ中心に位置しており、岸田政権のオミクロン対策や対中政策などを踏まえた、支持率次第で、Box圏継続、さらなる上昇、政権運営がうまくいかない場合、節目の26900円を割り込むかの正念場!
節目の26900円を割りこんだ場合、米国株式市場の動向次第では、真空地帯を急落、24000円、23104円までの暴落も?!
225下値メドオシレーター系でまもなくリバーサルが点灯しそうなので、調整の下落も限定的になる可能性が高いと見ます。
【下値メド】
①29000(レジサポ転換ライン)
②28500(ポジション塊、チャネル下値ライン付近)






















