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投資家がインフレデータを消化し、株価は下落。

キーポイント:
  • 米国株は下落で終わる
  • MSCI全株価指数、序盤に史上最高値を更新
  • ドル指数は下落

金曜日に世界の株価指数は下げ幅を拡大し、序盤の上昇分を取り戻した。一方、米国債利回りは上昇し、米ドルは投資家が5月の月間インフレ率が横ばいだったというデータを吸収したため下落した。

(link) 米国の個人消費支出(PCE)、4月の0.3%上昇に続き、先月は横ばいとなった。

月までの12ヵ月間、PCE価格指数は4月の2.7%上昇の後、2.6%上昇した。先月のインフレ率はエコノミストの予想通りだった。

このデータは、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを開始する可能性があるとの楽観論を一部の投資家に煽った。

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Thomson ReutersMonthly change in US Personal Consumption Expenditures Price Index

MSCI世界株価指数、S&P500、ナスダックは取引開始直後に過去最高値を記録したが、その後下落した。

ウォール街では、FTSEラッセルがインデックスの再構成((link))を最終決定したため、引けにかけて出来高が急増した。1日の出来高としては今年2番目の大きさだった。

「ノースカロライナ州シャーロットにあるLPLファイナンシャルのチーフ・グローバル・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、「午前中、市場はPCE報告に最も注目していたようだ。

しかし、「ラッセルのリコンストラクションがあり、特に午後から引けにかけて、市場にかなりの動きと動揺が見られると予想されていた。「また、四半期末のポジション調整と売りもあった。

ダウ平均 DJIは45.20ポイント(0.12%)安の39,118.86、S&P500 SPXは22.39ポイント(0.41%)安の5,460.48、ナスダック総合 IXICは126.08ポイント(0.71%)安の17,732.60。

四半期のS&P500種株価指数は3.9%上昇、ナスダックは8.3%上昇、ダウは1.7%下落した。

MSCIによる全世界の株価指数 EURONEXT:IACWIは1.74ポイント(0.22%)下落の802.01。STOXX 600 SXXP指数は0.23%下落した。

投資家たちは、11月の大統領選挙を前に、木曜日遅くに行われた民主党のバイデン米大統領と共和党のライバル、ドナルド・トランプ氏との米大統領選討論会((link))での発言をまだ消化していない。この討論会では、 (link)、アメリカの同盟国の一部がトランプ氏の大統領復帰に身構えた。

トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ DJTの株価は序盤に上昇したが、終値は10.8%下落した。

米国債利回りは、米大統領選討論会後の政治的不透明感とフランス議会選挙を控えて上昇した。

物価と逆相関の動きをする利回りは、米インフレ指標発表後に低下していた。

ベンチマークである米10年債 US10Y利回りは、木曜日深夜の4.288%から10.4ベーシスポイント上昇し、4.392%となった。

フランス (link) での第一回投票は日曜日に行われるが、最終的な結果は7日の第二回投票が終わるまでわからない。

ドル (link) はインフレ統計の後、小幅に値を下げた。

ドルは当初、対円で下落した。この通貨ペアは、国債利回りと高い正の相関関係があるため、米国の経済データに最も敏感な通貨ペアである。

しかし、投資家の関心は依然として日米の金利差の大きさにあり、ドル円はじりじりと上昇し、ほぼ横ばいで推移した。

ドル/円相場は160円815銭 USDJPYと、38年ぶりの高値となる161円27銭をつけた後、小幅上昇した。

(link) の円安は、通貨安を食い止めるための日本当局による介入への期待を煽った。

ドルインデックス DXYは0.05%下落の105.84、ユーロ EXYは0.1%上昇の1.0713ドル。

原油価格は下落した。(米国のWTI) 原油先物 CL1!は、20セント(0.24%)下落し、1バレル81.54ドルで取引を終えた。

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