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DXY上昇継続の分岐点は105.005

TVC:DXY   米ドルインデックス
昨年5月より上昇トレンドを継続中のDXY
直近高値(PREVIOUS HIGH)である105.005を更新新後、フィボナッチ61.8%までの押し目形成も完了‼

FOMC後のドル売り圧力も61.8%以内で収まった事により、まだまだ買い目線は継続しています。
ファンダメンタルも重視しますが、ドルインデックスはドル円だけに限らず他通貨との強弱を読み取れるので判断比重としては

DXY>ファンダ>USDJPY

〜テクニカル編〜
疑いようのない明確な上昇トレンド(高値更新&安値切り上げ)

〜ファンダメンタルズ編〜
今週75bpの利上げを実行。現在のFF金利は【下限1.5%-上限1.75%】
6月度FOMCでのSEP(経済見通し)では前回3月会合時点よりもファンダメンタルズの弱さを示した内容にも関わらずの大幅利上げ、これには市場参加者をサプライズさせる意図を感じます。
※昨年のインフレ後手対応によりFRBの信認剥落中。

注目したSEPの変化点
・GDP成長率を下方修正【22年:2.8%→1.7%】【23年:2.2%→1.7%】【24年:2.0%→1.9%】
・失業率【22年:3.5%→3.7】【23年:3.5%→3.9%】【24年:3.6%→4.1%】
・コアPCE(インフレ率)【22年:4.1%→4.3%】【23年2.6%→2.7%】【24年:2.3%→2.3%】
★FF金利【22年:3.4%】

はじめに注目したいのはFF金利です。
予想金利が3.4%と出ていますが、25bpで割れないのでザックリ【3.5%】とします。
そして今年のFOMCは残すところ計4会合になります。
現在のFF金利は1.5-1.75%ですので、現在の金利水準より【約175bpの追加利上げ】が必要となる事がわかりました。

ここからは大きく3つのグループに分け、利上げシュミレーションを行います。
【急速型】
7月75bp、9月50bp、11月50bp、12月0%

【バランス重視型】
7月50bp、9月50bp、11月50bp、12月25bp

【様子見型】
7月50bp、9月25bp、11月25bp、12月75bp

可能性として濃厚なのは【バランス型】ですが、今後発表されてくる経済指標次第では【急速型】の可能性も十分あり得そうです。
消去法的な考え方として、失業率は4%以下の低水準且つ、求人が上回る強い労働市場の下CPIが更に上昇した場合には【急速型】シナリオが濃厚になってきます。

それでもSEPではFRBの22年インフレ予想は前回よりわずか0.2%しか上方修正されていません。
これはインフレ鎮静化への自信の表れなのかも?と思ってみたりもします。

現に最新の5月度CPIでは前年比8.6%と更にインフレ加速という結果にはなりましたが、品目別ではエネルギー価格の高騰以外は前月と比較して横ばいが多く、サービス価格はじめ一部では物価の下落も起こっていました。

〜まとめ〜
現状は更なる利上げ加速の余地も残されていますが、FF金利は23年に3.8%のピークを打ち、その後は利下げの見込みがSEPより読み取れます。
この事からも、どこまで金利が上昇するのか分からなかった数カ月前の米経済も、そろそろ天井が見え始めて来ました。
こういったファンダメンタルズを背景にDXYのチャートにもしっかりとその流れが反映されてくると思います。
それでも高値更新するのであれば、それは「買い」となりますし、高値更新せず安値更新をしてくるようであれば、それは「売り」と判断していこうと思います。

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