ユーロドルの長期見通しとポイント

EUR/USD方向性：売り方向



EUR見通し
欧州では南欧と北欧で経済回復スピードに差が出ており、ECBは南欧に合わせて動く可能性が高く、ハト派姿勢を継続する可能性が高い。
また、EUの立ち上げから牽引してきたメルケル首相が政界引退を表明しており、後任選挙が9月に予定されていて政治不安が懸念されています。
英国の離脱問題、トルコ債券、ロシアリスク（ノルドストリーム2）など、リスク要因も多いことを考えると上値が重くなるのではないかと見ています。


USD見通し
コロナからの経済回復に合わせて引き締めが順調に進んでいくとの見通し。
8月のジャクソンホール・シンポジウム、もしくは9月のFOMCで引き締めや利上げ期待が高まるのではないかと見ていて注目している。
昨年より続いていたドル売りトレンドからドル買いトレンドに転換すると見ている。


上記EURとUSDの見通しを合わせると、EUR/USDは上値が重たい、下落するのではないかと見ている。
一段下のレンジ帯（ピンクの枠）に突入すると見ているが、欧州の地政学リスクが高まるようであればさらに一段下のレンジ帯（黄色の枠）まで下落する可能性も考えている。