【ユーロドル予想2分解説】来週はECBに注目 

6日に18年ぶりとなる金融政策戦略の見直しを発表したECB。


インフレターゲットをこれまでの2%に届かないが近い水準から2%に引き上げ、また、オーバーシュートについても許容することを示して、柔軟性を確保する形となりました。

22日に戦略見直し後初となるECB理事会が開かれます。


政策金利は現状維持見込み。

パンデミック対応での量的緩和であるPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)についても総額及び期間は現状維持が見込まれています(8月は債券市場での流動性が下がるので、購入ペース自体は減少する可能性がありますが、こちらは技術的要因です)。ただ、声明などでの政策金利やPEPPに対する表現はある程度の調整が必要と見られます。


世界的にテーパリングへの期待が広がる中、ECBは今回の戦略見直し後に、来年3月までのPEPPにおいて、予定された全額を使い切るとの見通しが高まるなど、緩和姿勢を強めるという見通しが広がりました。



足元では、デルタ変異株による感染拡大が世界的に広がる中、政策を変更する場合は、今後の状況を見極めてからという見方が強まりつつあります。


ECB理事会の翌日にはユーロ圏及び主要加盟国のPMI(購買担当者景気指数)が発表されます。

ユーロ圏及び独・仏のPMIに関しては、新型コロナの感染拡大の影響から製造業よりも回復が鈍くなっている非製造業のPMIに、今回は回復が見込まれています。


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