ユーロドル揉み合うが安値は切り上げ

チャートは4時間足です。

ウクライナ情勢のヘッドラインに振らされているユーロドルですが、
本日16時に発表されたドイツの生産者物価指数の前年比が予想24.4%に対して25%という驚異的な数字を叩き出しました。
それにユーロドルは反応し、上昇しました。
ただ、その後ウクライナ情勢のニュースで「米露首脳会談で具体的な計画はない」との報道や、18時に発表されたPMIの結果が予想より少し下回り、
ユーロドルは戻してしまいました。

生産者物価指数が高いということは生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格が高騰しているということなので、
ここからCPIに直結します。つまりCPIもまだまだあがることを示唆しています。
ドイツだけではなくユーロ全体としてもCPIは上昇しており、現状維持の金融政策ではインフレが悪化していくことは明確です。
前回のECBでは金融政策は、QEも含め据え置きの結果でしたが、高インフレを認めており、
政策変更に関して今後動き出す可能性があるような発言が印象的でした。
3月のECBではもう少しインフレに対しての何かしらのアクションや声明を発表があるだろうという思惑がある中、こうして生産者物価指数などインフレの判断材料になる指標の上昇は、金融引き締めの期待によりユーロドルは買われやすくなります。

またイギリスでは既に利上げを行っており、アメリカも3月から利上げがあるのはほぼ確実となる中、ユーロだけが取り残されており、
ここから全く動じないとは思えないので、ユーロのロング目線は変わらないと思っています。

現在ユーロドルは高値は直近1.13ドル台でウクライナのヘッドラインがあるたびに押さえつけられている印象ですが、安値は安値で切りあがっており、底堅さもあります。
なるべく安値まで引き付けて買いたいところですが、次のECBが3月10日でそれまでには買えた方がいいかなと個人的には思っているので、
残り約3週間弱の間で安値になりそうなところで拾えたらベストかなと思っております。
EURUSDFundamental AnalysisTrend Analysis

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