日本国債ショート(ウィドウメーカー取引)の流行と円需給の関係 #トレードアイデアラボどうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。世界の債券ファンドが再び「ウィドウメーカー取引(日本国債の空売り)」に熱中しています。
日本国債を借りて売るということは、同時に「円を借りて売る」動きでもあります。
そのため、空売りポジションの増加は円の供給増=円安圧力につながります。
実際、日本国債の価格下落が続く今、海外勢は次々とショートを積み増しており、
円を借りて売るフローが市場に流れています。
つまり、債券市場の動きが為替市場にも波及している状態です。
ただし、空売りには必ず「買い戻し」があります。
国債の下落が一服すれば、ショートカバーによる円買い戻し=円高が起きやすくなります。
したがって、今は円安基調が優勢でも、
日銀の政策転換や金利上昇局面では逆流リスク(円高反転)に注意が必要です。
短期:円安要因
中長期:ショートカバーによる円高リスク
国債市場の需給と為替市場は、いま密接に結びついています。
と、ここまではセオリー通りなのですが、
日銀は今、追加の利上げを検討していますね。
これからは、金利主導で、日本国債の売り(価格下落)が加速し、円安も加速する可能性があります。
まずは金利2.0%までは普通に到達する可能性があります。
BOND
ブラジル国債:世界の混乱を乗り越えるか?高利回りの魅力とリスク世界経済の不透明感が漂う中、高利回りを誇るブラジル国債が投資家の注目を集めています。しかし、その魅力の裏には、世界情勢に左右されるリスクも潜んでいます。果たして、ブラジル国債は世界の混乱を乗り越え、投資家に新たな機会をもたらすのでしょうか?
2025年3月3日時点で、米ドル/ブラジルレアルの為替レートは1 USD = 5.87 BRLとなり、ブラジルレアルは年初の6.2から上昇し、底堅さを示しています。このレアル高を支えているのが、10年国債利回りが15%近くに達する高利回りのブラジル国債市場です。これは、チリ(5.94%)やメキシコ(9.49%)といった他の新興国を大きく上回る水準です。
ブラジル国債の高い利回りは、主に国内の要因によって形成されています。財政政策、インフレ、そして独立性の高い中央銀行の金融政策が、その主な要因です。今年に入ってから、ブラジル国債の利回りは16%から14.6%へと低下しており、市場の安定化を示唆しています。この利回り低下はレアル高と連動しており、利回りが低下すると市場の信頼感が高まり、それが通貨を押し上げるという関係が見られます。
しかし、ブラジル国債への投資にはリスクも伴います。米中貿易摩擦は、ブラジル経済に間接的な影響を与える可能性があります。中国はブラジルの最大の貿易相手国であり、米国は二番目の貿易相手国です。貿易摩擦が激化すれば、ブラジルの輸出に悪影響が及ぶ可能性があります。また、ブラジル国内の政治情勢や財政状況も、投資リスクとして考慮する必要があります。
ブラジル国債への投資は、高いリターンを期待できる一方で、リスクも伴います。投資判断を下す際には、世界経済の動向、ブラジル国内の情勢、そして自身の投資目標とリスク許容度を慎重に考慮する必要があります。
米国債とVIX【恐怖指数】の関係コロナショックによる一旦の底をついた際の国債日足チャート(上段)と恐怖指数のVIX(下段)の関係。
一般的に国債はリスクオフ相場(投資家達の不安が強く、リスクを取らない相場)では買われやすいです。
なぜか?
会社の株などは、倒産すればその価値を失います。
急激な経済状況の悪化により、より安全なものに資産を逃したいため国債に
資金が集まりやすくなります。
会社が破綻しても、アメリカが破綻するとまでは思いませんよね?
そういう事です。
一方、VIX指数は通称【恐怖指数】と呼ばれ、投資家達の心理を映し出す
と言われています。
このVIXが上昇すればするほど、相場のボラティリティーが高くなります。
要は、みんな不安なのでちょっとした事で値が上下に飛びやすいという事です。
よって、VIXが上昇している時は国債が買われやすいという、相関関係にありますが
その恐怖が極限状態までいくと、国債を含めたあらゆる資産を売ってキャッシュを確保しようとします。
そうなった時、VIXが急上昇しているにも関わらず国債は暴落しているのがチャートから読み取れます。
逆に言うと底が近いシグナルとして考えても良いかもしれません。
コロナの終息が見えない中、緊急的な経済政策によって大きくリバウンドしている
現在の相場ですが、果たして二番底、三番底はいつどのように形成されるでしょうか。
その時はまた、同じく国債さえ投げ売りされる事はあるのか。注目しています。



