「BTC上か下かわからね〜」ってのはみんな同じかもね。4つのポイントチェックしようたぬ。ビットコインは1000ドル幅のでっかいショートカバー以来ほとんどボラなく無風といってもいいような状態たぬ。
株、為替、ゴールド...が非常に目立つ動きをする中、実に地味で存在を忘れそうなくらいたぬ。
さてそんなビットコインたぬけど、 「どっちかわからん〜」ってうなってるたぬきも少なくないと思うたぬ。
「困ってるのはキミだけではないかもyo」ってのが今回の投稿の趣旨たぬ。
つまり、この1ヶ月を振り返ると、市場全体がどっちに行こうか迷っているような、そんな印象を受けるたぬ。
(なおTradingView はハウスルールで、投稿していいのはTradingView上で表示できるチャート情報のみに基づくべしと決めているので、このアイデアでは専らそのようにして、市場がなぜ迷っているように見えるのかのお話をするたぬ。)
ポイント① 価格チャート
今回はいつもと違ってBitmexのXBTUSDチャートを出してるたぬ。
環のビットコイントレードの主戦場はBitmexなので、XBTチャートは相当真剣にラインを引いているたぬ。今回のような場合ではこちらのチャートを使おうと思うたぬ。
さて前置きはともかく、上の画像の1段目を見てくれたぬ。
緑の丸は緑のネックライン、赤の丸は赤のネックラインにまとわりつくように価格が推移してるところを示しているたぬ。サバイバルな映画に出てくる蛇の串焼きみたいたぬ。
これらのラインがどんな風に引かれてどんな風に役に立つかについては、とっても長くなるので今回お話できんたぬけども、環はこのラインで自分の資金を使っているたぬから、少なくとも環自身は信頼しているものってことだけ言っておくたぬ。
画像のように、極めて重要なラインで価格がまとわりつくようにチンタラ動いているというのは、大きな反落・反発ができずに迷っているかのような印象を受けるたぬ。
(ついでに、ボラが小さくなっていることも指摘しておくたぬ。)
ポイント② 奇妙なOI
この点は以前投稿した「ビットコインの奇妙なOI」と題したアイデアに詳しいのでそちらご覧になって欲しいたぬ。下にリンクしといたぬき。
今回改めてこれを取り上げたのは、ポジション解消の際にあまり価格変動を伴わない、現引き現渡しが非常に多発しており、目立った巨大反対売買は先の1000ドルショートカバー以外ほとんど起きていないということに注意したいからたぬ。
具体的に言えば、2段目の矢印をつけたところがその疑いの強いところたぬ。ショートカバーは編みがけの四角のとこたぬね。
ポイント③ ファンディングが行ったり来たり。
3段落目に表しているのはBitmexのXBT無期限(ビットコインFX)のファンディング(資金調達)たぬ。
ファンディングの話も詳しくすると長くなるので別の機会に譲るたぬけども、ここでは「マーケットに資金が流出してるか流入しているか」ということをはかるインジゲーターとして見て欲しいたぬ。
ファンディングがマイナスだと資金が逃げ出していってること、プラスだと集まっていることが示唆されているわけたぬ。
Bitmexやってないたぬきのために簡単に解説すると、普段のファンディングは大体「0.01%」となっていて、ポジション量×0.01%をスワップ的な感じでショートが受け取り、ロングが支払うという形になっているたぬ。
そんなわけで、もっとも基本的な使い方としては、マイナスだとロングを動機づけ、プラス(特に0.01%以上)だとショートを動機づけるだろうということで、価格予想の参考にするって感じたぬ。
さて、画像のようにこの1ヶ月間、ファンディングは上がったり下がったりと非常に落ち着きがないたぬ。
これは中長期的なレンジの後半など、「動きそうなんだけどどっちに動くかわからん〜〜」って感じの時に見られるパターンたぬ。
例えば9月末の大暴落の前後なんかには、そんな感じでファンディングがジグザグしているたぬね。
ポイント④ POCで張り付く価格
最後にVPVRを見ると、POC(期間中出来高がもっとも大きかった価格帯)で張り付いたまま動かなくなってるたぬ。
Bitmexのチャートでは出来高が見れないので、BitfinexのBTCUSDで見ようたぬ。
また出来高全体はめっきり減ってしまっているたぬ。
このように出来高からも、はっきりした方向感が見えない感じが漂ってるたぬ。
まとめ。
以上、今回は4つのポイントを紹介したぬき。
これらを見るに、市場全体が迷っているかのような印象を受けるたぬ。
「よくわからね〜どうしよう〜」っていうのは市場全体としてそうなんじゃないかなっていうように見受けられるたぬ。
実際ここ数日はボラもなくなってきて、出来高も輪をかけて減少傾向たぬ。
また年末はもともと取引は活発ではなくなりやすいし、歳末売りとかもあってあんまりトレーダーがハッピーな時期ではないたぬ。
さらにショートOIが枯渇して、現時点ではショートカバーの発生も期待できないたぬ。
BTCUSDSHORTS
BTCUST現渡しで油断も束の間、1000ドル幅のショートカバーこんばんたぬき。
ビットコインは16-17日にかけての暴落から18日の大反発と、ここ何日か久しぶりに大きな値動きが見られたぬきね。
特に1000ドル幅のでっかいショートカバーはまともに食らったら泡吹いてぶっ倒れちゃうたぬ。
一般にショートカバー食らうかどうかはOIをチェックしていればある程度身構えることができたぬき。
(このことについては最初に投稿したアイデア「ビットコインの奇妙なOI。現引き現渡しの連発と過去最大量のポジション」などを見てねたぬ)
そんなわけで、このショートカバーの時、OI(=ポジション)はどうなっていたのか。ここで一緒に見ておこうね。たぬ。
今回ショートカバーを無防備に食らった泡吹きたぬきは、今からお話することをチェックして見てね。たぬ
まず日足でここ数日のOI(ポジション)を確認しとくたぬ。例によってポジション量と価格はBitfinexのものを使うたぬ。
色ごとに、それぞれ、
青 BTCUSDLONGS
赤 BTCUSDSHORTS
水 BTCUSTLONGS
ピ BTCUSTSHORTS
さて右端のピンク・赤がなかなかに荒ぶってるのに目がつくたぬね。つまりショートポジションの急増・急減がくり返されているってわけたぬ。
そこを15分足で見るとこうなるたぬ。
注目して欲しいのはピンクのテザー建てショート(USTSHORTS)たぬ。
山が二つあるたぬけども、まずは右側見てくれたぬ。
ピンクの矢印でOIが急減してるたぬね。
この時、価格はほぼ動いていないので、これは現渡しによるポジション解消と思われるたぬ。
(そのしばらく後、もう一段急減が見られるけども、ここでは価格が上がっているのでショートカバー起きているように見えるたぬ。ただその割りには微妙な反発のようにも見えるたぬ。)
「な〜んだまた現渡しか〜」
と油断しているのも束の間。右側の山の網がけを見てくれたぬ。
ショートが再び積まれ、今度はドル建てショートもろとも大規模なショートカバーが起きてるたぬ。その戻り方は1000ドル幅!ピィピィ〜
・・・先日、ドル建てロング量が異常値だというのをアイデアに投稿したぬきね。
その時、「OI積みの裏をかいて現引きされるか」「裏の裏をかいてロングメイクに使うか」という話をしたぬき。
今回は、そのアイデアでの懸念、「どうせまた現引き現渡しと思ってると、さらにその裏をかいてくるかもしれん」ということが実際に起きたわけたぬね。
ただしその時言及していたドル建てロングは未だ不気味に成長中たぬ。ご用心!たぬ。
ビットコインの奇妙なOI。現引き現渡しの連発と過去最大量のポジション
画像はBitfinexのBTCUSDのチャートたぬ。
上段が価格、下段がOI(=ポジション=建玉)の増減を表しているたぬ。
今回注目したいのはこの下段たぬ。
色ごとに、それぞれ、
青 BTCUSDLONGS
赤 BTCUSDSHORTS
水 BTCUSTLONGS
ピ BTCUSTSHORTS
さて、通常、BTCFXではポジションの解消時には反対売買が起きることになってるたぬ。
そんなわけで、大きくポジション減少が起きたときにはショートカバーやロングメイクが予期されるたぬ。
けれどもここ最近、大きなポジション減が起きているにも関わらず価格への影響力がほとんどないような取引が多発してるたぬ。
これらは、ポジションを現物取引で相殺する「現引き」「現渡し」であると思われるたぬ。
具体的には下段に描かれたピンクの矢印がUSTSHORTSの現渡し、赤がUSDSHORTSの現渡し、水色がUSDTLONGSの現引きだと思われる箇所たぬ。
確かにビットコインFXでは反対売買が普通だけども、まあ現引き現渡しだってないことではないたぬ。
だから現引き現渡し自体はそこまで目を引くものではないたぬ。
・・・環が気になっているのは、その頻度たぬ。
特にこの数日は毎日のように大規模な現引き・現渡しが起きているように見えるたぬ。
さらに注目すべきは、現引き現渡し発生前に積まれていたOIの量たぬ。
日足で見るとその異常さがよく見えるたぬ。
とりわけ数日前のUSTLONGS(テザー建てロング)は、TradingView上で確認できる限り過去最高で、今夏のプチバブル時よりも積まれていたぬき。
そしてそのほとんどが一瞬で消滅し、にも関わらずほとんど価格に影響を与えなかったぬき。
そしてその後、今度はUSTSHORTSが過去最高で、9月末の暴落前に積まれていた量の約4倍の数値となっているたぬ。
(こちらはこれを書いてる時点ではまだ価格影響も現渡しも見られないたぬ。)
最後に、最初の画像をもう一度はるたぬ。
これを見ると、どこぞの大口が「ショートを積んでは現渡し、とロングを積んでは現引き」を繰り返しているようにも見えるたぬ。
仮にそうだとして、それがどんな意図なのか。要観察アンド要考察たぬ。