JP10Y
米10年債利回り週足から見る利回り2.0%超えの可能性とドル円上昇継続の可能性チャートは米10年国債利回りの週足です。
年明け早々に急騰した米10年債利回りは、昨年3月につけた1.77%水準(チャートの③高値)を試す形になっています。
付近には週足の200MAも控えており、ここを抜けると目立つ抵抗もなく、コロナ前の水準である2.0%まで上昇する可能性が高まってくると言えるでしょう。
サブウィンドウに表示しているのは米国と日本の10年国債の利回り差。
米10年債利回りの上昇に伴い、差が拡大(ラインの上昇)していることが読み取れると思います。
利回り差とドル円チャートの相関
上のチャートはドル円の週足に
・米国と日本の10年国債の利回り差(上と同様)
・ドル円と米・日10年国債の利回り差の相関
を示したものです。
2021年以降は、利回り差が拡大するにつれ、ドル円が上昇するという強い正の相関が働いていることが確認できます。
ドル円の週足上の次の節目は2016年12月に記録した118円水準。
米10年国債利回りが2.0%目指して上昇継続すれば118円という数字は現実味のある数字になってくるかもしれません。
日米長期金利差とドル円の連動性
日米10年もの国債利回り差とドル円の週足を比較してみました。
2014年ー2016年を除いては比較的連動性が高いことがみてとれます。
直近1年では
値幅はあるものの概ね連動しています。
かつ2021年になって連動性が高まっています。
・為替への影響
長期金利差は"その通貨への魅力度合い"を表すといっても過言ではありません。
だからこそ、マーケット参加者は代表的な金利である10年もの国債利回りの差を注視します。
一時的に為替に連動しない時期もありますが、ここ最近は連動性の高まりを見せています。
よって、為替を見る際にも長期金利差は欠かさずチェックしておくことをおすすめします。