S&P500先物、高値から8%下落今週の振り返り
今週は高値・安値切り下げの3週連続の下落となり、下落が始まる前の高値から8%下がりました。先週、ダブルトップが完成してブレイクダウンしましたが、パターン通りその後下落を続けました。3月3日(月)こそ反転した時点でVWAPを上回ってきたため、反発の兆しと思いましたが、VWAPを超えた少し上ですぐに売り圧力が高まり、結局週末まで下落しました。残念。
ダブルトップの下落トレンドは明確に進行中で、3月4日(火)には平行チャネルを下抜けました。3月5日(水)はVWAP突破を試みたけどまたもや否定されさらに下落という繰り返しでした。今週もボリンジャーバンド(特殊設定・チャート外)でみると-2σをはって下がり続ける売りの強さが際立っていましたね。
下落は3月7日(金)まで続き、雇用統計の発表後も下落しました。今週の安値は同日に5,673をつけて、パウエルの講演後に反転しました。安値を結ぶトレンドラインをやや下抜けて、流石に短期的には下がりすぎていたことも反転のタイミングとしてテクニカルには動いたように見えます。3月7日は前日比上昇で終わり、フィボナッチ23.6%付近まで回復したのは反発の兆しが出てきたかもしれません。
前回200日出来高加重移動平均線を下回ったのは2023年10月19日で10月30日から反発上昇をはじめ2024年の上昇相場につながっていきました。200日出来高加重移動平均線を下抜けたのは久しぶりですが、調整局面入りしないなら今までの傾向では200日出来高加重移動平均線の上に戻っていく可能性が高いです。調整局面入りすると、200日出来高加重移動平均線がレジスタンスラインとなって上がっても売りという状況が続きやすいかもしれません。
次週は3月7日(金)の反転攻勢を続けられるか反発具合を確認する週になるかなと考えています。ただ今はまだVWAPを下回っており、短期的にはまだ下がる可能性も十分あり予断を許しません。まだトランプ政権の政策動向は不透明感が強く、市場は強気に動けていません。トランプの報道や経済指標サプライズに左右されやすい可能性があります。
次週のシナリオ
①上昇する場合
200日出来高加重移動平均線を実体で上抜けることが反発上昇を続ける条件と見るが、短期的には200日出来高加重移動平均線の付近は上値が重い動きになるかもしれないので要注意。
200日出来高加重移動平均線を上抜けた場合は、平行チャネルを上抜けることと、ダブルトップのネックライン上まで回復するかが次のテストポイント。ここも跳ね返されやすいだろう。
②下落する場合
下がる場合は3月7日(金)の安値5,673付近で値止まりできるかが確認ポイントです。止まれれば安値切り上げで少しずつ上昇を試せる。
5,673を下回ると次は5,610付近に切り下げとなるか。