BTCUSD実質金利も米長短金利差も下降トレンド継続中には変わりありませんが、FRBの利上げにより世界経済が減速し始めているということもあり、投資家の中では12月をメドに利上げが打ち止めとなる可能性への期待もあってか、今のところは下げ止まっています。2022年7~9月期決算は大幅な減益となったため、逆金融相場への懸念が強まっており、これを憂慮して近いうちにFRBは利上を一旦やめるだろうと先読みをしているのでしょう。逆金融相場から逆業績相場も重なってきていることから国際金融市場の環境としては、いいとは言えません。
しかし、こうした状況もあってかFRBは前回のFOMC後に米ドル供給を一旦絞ったものの、景気後退懸念と逆業績相場、そして中間選挙前ということも憂慮してか、再び「ステルス緩和」を行っていることが救いとなっているようです。ビットコインや米株にとって外部環境は最悪ですが、「ステルス緩和」が頼み綱となっており、どちらかにバイアスを持てばトコトン引かされる相場のようです。
様々な地政学的リスクと不安要素を多く多く抱えている国際金融市場はすぐには完全な強気に戻ることは難しいことでしょうから、どちらかといえば戻り売りを優先的に考えつつ回転売買に終始しながら様子見をする時期ではないでしょうか。