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ECBとFRBのスタンスの違いから見るEUR/USDの展望!

ショート
SAXO:EURUSD   ユーロ/米ドル
方向性:EUR/USDショート

ターゲットは1.1600ドルと見ているが、チャネル下限に来ていることもあり、短期的には調整上昇もあると見ている。




3月11日 ECB理事会 → ハト派 + 金利高懸念、ユーロ高懸念

・欧州中央銀行(ECB)は市場予想通り政策金利の現状維持を発表、ただ声明で「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入ペースを次の四半期で大きく加速する」との見解が示されると独長期金利が急低下しユーロ安が進んだ
・欧州中央銀行(ECB)は四半期に一度発表するスタッフ予想で経済見通しを上方修正したことでユーロ買いに反応、ハト派内容と経済見通しの上方修正でユーロは売り買い交錯する結果となった

ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「インフレは主に一時的な要因により持ち直した」
「ECBは柔軟に、市場の状況に応じて資産買い入れを行う」
「ECBは為替レートを引き続き注視」
「債券購入の加速について具体的な数字は念頭にない」
「ECBの債券購入ペース加速について、コンセンサスで決定」
「ECBはイールドカーブコントロールはしていない」
「ECBは一時的なインフレ急騰は重視しない」


3月17日 FOMC → タカ・ハト織り交じる内容 + 金利高容認 + SLR(米銀資本規制)の緩和終了

・FRBは16-17日に開いたFOMCで、市場予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置くことを全会一致で決定
・声明では経済活動と雇用について「回復ペースが穏やかになった後、最近は上向いてきた」と認識を引き上げ、インフレについては前回の「弱い需要と先の原油価格の下落は消費者物価の上昇を抑えている」との文言を削除
・FOMC参加者18人による経済・金利見通しでは、2023年までゼロ金利政策を維持する方針が改めて示されたが、22年・23年の利上げ指示を示したボードメンバーは昨年12月に比べ増加

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明
「FRBはこの厳しい局面で米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む」
「委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す」
「この長期的な目標を下回るインフレ率が続いているため、委員会は当面、2%をやや上回る程度のインフレ率の達成を目指す」
「これによりインフレ率は時間とともに平均で2%になり、長期的なインフレ期待は2%にしっかりととどまる」
「委員会の最大雇用と物価安定の目標に向けてさらに著しい進展が見られるまで、FRBは引き続き米国債の保有を少なくとも月800億ドル、エージェンシーローン担保証券の保有を少なくとも月400億ドル増やす」
「今回の決定は全会一致」

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「回復は一般的な予想よりも早く進んだ」
「経済回復は引き続き不均衡かつ不完全」
「今後数カ月でインフレは上昇する」
「一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない」
「テーパリング議論を始める時ではない」
「SLRについて数日中に発表する」
「現行の金融政策スタンスは適切」


展望

ECBは声明文、記者会見の内容ともにハト派な内容で、理事の何名かはタカ派がいるかもしれないが基本はユーロ安に向けたいと思われる。
FRBは声明文、記者会見の内容ともにハト派であったが、経済見通しは上方修正されていたため、早期のテーパリング期待は消えなかった。
また金利高を容認するような内容であったため、金利はあまり低下しなかった。
さらにSLR(米銀資本規制)の緩和を終了するということは金利高に繋がる可能性が出てきている。
金利高はドル高に繋がる。



ユーロ安にしたいECBと、金利高(ドル高)を容認したFRB、組み合わせるとEUR/USDとなり、ユーロ売り/ドル買いとなる。







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