ドル円が昨年2022年9月につけた143円を突破し、145円以降の水準が再び射程に入りつつある。 2023年4月以降約3ヶ月にわたってドル円はほとんど大きな下げを経験することなく円安方向の動きが継続しており、今後の動向が気になっている方も多いであろう。 そこで今回の投稿では投機筋ポジション動向から読み取ることができるドル円の底堅さの理由を共有したいと思う。 ドル円週足 以下のチャートはドル円週足にCFTC(米商品先物取引委員会)が公表している投機筋のポジション動向を重ねたものである。 (紫が円ショート、緑が円ロング、青がネットポジションの推移) ...
チャートはユーロドルの週足にCFTCの投機筋建玉を表示したものです。 (パープル: 投機筋ユーロショート、グリーン:ユーロロング、ブルー:ネット) 全般的にユーロが弱い地合いが続いていますが、投機筋のポジションは5週連続でユーロ買い越しになっています。 年初から3月までもこの傾向が見られましたが、その時は安値を割り込む形となり、現在再びロングポジションが徐々に増え始めています。 少しづつECBの利上げを織り込む動きが出始めるているのかも知れません。
ドル円が126円を突破してきました。この投稿では黒田ラインと呼ばれる125円突破の意味と今後のシナリオについて考えてみたいと思います。 ・黒田ライン突破の意味 ・今後のシナリオ 黒田ライン突破の意味...
ドル円が連日高値を更新する日が続いています。 この投稿を書いている3/24時点では121.50を突破してきています。 巷では125円到達の報道も出始めており、本当の上昇はこれからという見方もあるようです。 今回はこのドル円の急進劇と合わせて大口投資家、特に投機筋と呼ばれる人たちのポジション推移を長期に渡って振り返って見たいと思います。 過去に大きく円安に振れた時とピークアウトして転換するときのポジションの動きを見ると、面白い傾向を読み取ることができるのでシェアします。 下のチャートはドル円の週足チャート(2014-)にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)提供の投機筋ポジションを表示させたものです。 パープルのバーがショートポジションの推移で、またそれぞれの時点で円安がピークになったポイントをオレンジの丸で示していま...
チャートはユーロドルの週足にCFTC(米商品先物取引委員会)が公開している投機筋のポジションを表示したものです。 週足 グリーンのバーがユーロ買いポジション。 パープルのラインがユーロ売りポジションの推移です。 直近数週間の動きを見てみるとユーロ買いが増加傾向にあるのに対し、ショートは減少傾向にあります。 また最新のネットポジション(ブルー)を見ると昨年11月以来の買い越しに転じていることが確認できます。 昨年6月以来ユーロドルは週足レベルの長期下降トレンドにありましたが、大口投資家のポジション推移を見るに風向きが変わってきていると観ることができます。 もうひとつ重要な転換の兆しが見られるのが日足です。 日足 ...
チャートはドル円の週足にCFTC(米商品先物取引委員会)が公開している投機筋のポジションを表示したものです。 パープルのバーが円ショートポジション。 年末にかけて円ショートが減少傾向にありましたが、ここ2週間連続で再びショートが拡大していることが確認できます。 ドル円レートは年末最終週も上昇を続け、年初3日には2017年以来の116円を突破。 米国10年国債利回りも年初から大きく上昇を始め、ドル円の継続上昇要因は引き続き揃っていると言うことができるでしょう。 (詳しくは以下のリンクにある関連アイデアを参照) 米10年債利回り週足から見る利回り2.0%超えの可能性とドル円上昇継続の可能性 ...
【サマリ】 CFTC投機筋円ショートポジションは減少傾向継続中。 現状はレンジ相場ということもあり、ドル円は底堅さは見せるものの軟調な動きが続くかもしれません。 【詳細】 チャートはドル円の週足にCFTC(米商品先物取引委員会)投機筋建玉データを表示したもの。 パープルのバーが円ショートのポジション推移ですが、ここ数週間減少傾向にあることがわかります。 一方で以下のチャートでわかるように円のロング(グリーンのライン)も減少しています。 オミクロン株が検出されて以降、ここ数週間でドル円は円高方向に進みましたが、これまで積み上げられてきた円ショートポジションの解消が起きてこのような動きとなったものと推測できます。 以下はドル円の日足です。 ...
CFTCとか、CMEとか、IMMとか よくわからない略語が並びますが、 つまり、 「投機目的の売りポジションがたくさんある」 ということです。 ポジションがたくさん積まれると 「それはいつか決済されるだろう」という見方ができるのですが、 ことユーロに関しては、 すこし慎重に見たほうが良い気がしています。 それは、赤丸のような、 はっきりしない値動きもよく見られるからです。 過去には、今以上に売りが積まれたことがありますし、 チャートでも、反転の兆しも見られません。 ひとつのファンダメンタルの材料として 把握しておくのが良いと考えます。
6月15日(金)です。ちょっと久々のアイデア投稿となりました。 久々なので調子を取り戻すまで軽めの分析を書きます。 豪ドル/米ドルを取りあげてみます。 チャートはCOTで小口の投資家のデータのみ表示させたものです。 特に注目してほしいのは小口投資家の買いポジション、または売りポジションが積み上がったあとの、 価格との逆相関の動きです。 矢印をすべての位置に書き入れたわけではありませんが一目瞭然の動きです。 矢印を書いていない部分の多くでも同様の動きが確認できます。 そして現在は小口の買いポジションが積み上がっており、 ポジションの消化が始まりつつある状態。 今後小口が売れば、逆に価格が上がる事がこれまでの流れでは予測されます。 というわけで、0.73-0.74レベルではロングポジションを取りたい所。 なおこれは週足チ...
5月8日(火)です。COTでポンドドル(ケーブル)の相場状況を確認してみます。 ■ ポンドドルの注目ポイント ・2017年後半に大口は買い転換。その後も相場は上昇を続けていたが、4.17の高値をピークにポジション調整 ・直近ドル買いが全体的に強く、大勢が転換した様に見えるけれども、しかし依然として大口はポンド買い/ドル売りのポジション ・もちろん今後ドル売りに動く可能性も秘めつつも、現状では特にドルが強く、ポンドが弱いとまでは判断できない。 ・直近の下落で小口の逆張りロングが増えていることは気になる部分。
COTで見る相場(ユーロドルを中心に、ポンドやドル円、金、原油など) 3月28日(水)です。COTで相場状況を確認してみます。 なお今週後半からは欧米はイースター休暇なのでポジション調整に注意です。 最初はユーロドルです、アイデアのチャートもユーロドルを表示しています。 ■ ユーロドルの注目ポイント ・2017年5月にコマーシャルズが売り転換。その後相場は上昇継続中 ・その流れで積み上げたポジションは2018年1月がピークで少しずつ減少 ・スマートマネーのユーロ買いポジションは1999年にユーロ誕生後最大水準 (チャート内ピンクのライン) ・直近、スマートマネーのユーロ買いは僅かながら減少 ■...
2月9日(金)のドル円アップデートです。 先程のP&Fに続き、こちらはCOTチャートです。 チャートの味方ですが + 青線がコマーシャルズ + 緑線が大口投機筋 + ピンク線が小口投機家(一般投資家)です。 気になる点としては - 2017/11 からコマーシャルズがL方向に転換し、直近もポジション買い方向に増加。 買いヘッジが増えているということは。。。 - 直近で小口投機家の買いポジションが増加傾向。 - 大口投機筋の買いポジションが頭打ちから減少傾向 といった部分です。 これらは今後の下落を示唆している可能性があります。 ただし現状ではネットでは依然として コマーシャルズは売り、大口投機家は買いです。 変化の兆しが見えているということで。