【コラム】意外と若い? ナスダック100のエリオット波動を真剣に考えてみた一部の波動トレーダーから好評をいただいている波動分析シリーズ。
今回は前回のSP500に続き、米国株のナスダック100指数を取り上げます。
ナスダック100指数の算出が始まったのは1985年と比較的若い指標であるため、波動そのものも比較的若い波動です。
2021年1月以降米国10年国債の利回りが1.0%を超えてからは、コロナショック後の一本調子の上昇トレンドから弱気な動きとなることも多かったですが、6月下旬からは過去最高値を更新するなど再び力強さを取り戻しつつあります。
そんなナスダック100指数は、エリオット波動では現在何波目に該当するのか、年足、月足、週足という長期足の観点から波の現在地を考察してみたいと思います。
年足
1985年の指数算出に始まり、2000年1月を当時のピークとして押し目を形成(ドットコムバブル崩壊の下落)して、現在にまで至る大きな上昇というわかりやすい形になっています。
この形からも現在は3波目と捉えて問題ないでしょう。
月足
他の波動分析投稿と同様に主要なイベント・経済危機をプロットした月足です。
年足で見た(Ⅰ)波からの下落がドットコムバブルと重なっていることが確認できると思います。
月足で目立つのはやはりコロナショックからの上昇(100%以上の上昇率)でしょう。
それまでの波のスイングと比較しても短期間に急上昇していることがわかると思います。
僕の波動の捉え方というのは、基本的に年足の上昇の1波は月足の5波で構成されるという相場観に基づいています。
この考えをベースに年足の3波を月足の5波に分割してみたのがブラックのⅠ〜Ⅴ波です。
さらに、年足で見た3波が、1波を起点に引いたグリーンのフィボナッチのレベルライン3水準にまで到達していることから、年足3波が延長している可能性を考慮。
波の延長が起きるときは、プライマリー波で延長が起きている波の序数と副次波の延長波の序数が一致することが多いという特徴(*)から、年足3波を構成する月足3波が延長しているとの仮説をもとにカウントしたのがブラック①〜⑤波です。
(*例えば5波が延長する場合、その5波の副次波の5波が延長しているというケース)
また、上記を前提に考えると、年足Ⅲ波を構成する月足波動が5波目(ブラックⅤ)に入っていることから、年足Ⅲ波は終盤に差し掛かっている可能性が高そうです。
一方で、現在の価格は月足のⅠ波を起点に引いたフィボナッチのレベルライン8を超えてきています。
8の次のフィボナッチ比率/数は11.09(およそ17130ドル水準)なので、この辺りまで月足Ⅴ波が伸びていく可能性も考えられます。
上記を踏まえた上で以下の週足では月足の5波付近を見ていきます。
週足
週足の波動は、コロナショックでの下落を②波(パープル)とする波動構成と捉えています。
現在が3波なのか5波なのか判断が分かれるところですが、日足の波との対応から2020年8月の高値を③波とし、現在は⑤波目と見ています。
ここまでの仮説に基づくと、現在は年足Ⅲ波の月足Ⅴ波の週足⑤波目ということで、やはり上昇波動の終盤に差し掛かっていると言えるでしょう。
⑤波の終点目処ですが、③波が①波のフィボナッチ1.618水準にあります。1波に対して3波、5波がそれぞれ1波のフィボナッチ1.618, 2.618水準まで伸びるというのは良く見られる波の比率であるため、パープルのフィボナッチ2.618水準(約16000ドル)は上げ止まりの候補として考えられます。
また、2.618レベルの上に位置するフィボナッチ3のレベルライン(約17400ドル)も、月足のⅠ波を起点に引いたフィボナッチの11.09レベルと重なるため、16000から17400(ピンクのゾーン)を⑤波終点の可能性が高いエリアとして見ています。
このゾーン付近で、重要な経済イベントや要人発言が重なり相場転換のトリガーとなるかもしれません。
週足⑤波が終われば、月足Ⅴ波、年足Ⅲ波の終了にもつながります。
そこから始まるであろう年足Ⅳ波はかなり大きな下落になるのかもしれません。
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【ダウ予想】注目は6/16(水)FOMC、もう一度35100台の高値を目指すか、それとも、このままズルズルと…【2021年6月1ダウとSP500とナスのチャートを並べてをみると、先週はダウだけ下げているように見えます。
先週のダウに関しては、連日小動き。10日(木)CPI(物価)時に一瞬上がろうとしたもののすぐに下落、結局、一週間で500ドル程度下がっています。
ただ下げ続けたとはいえ、いまだ高値圏にはいて、5月の最高値にもう一度挑戦できそうな場所ではあります。
もう一度35100台の高値を目指すことはできるのでしょうか? それとも、このままズルズルと調整局面に入っていくのでしょうか?
今週の最大の注目は、6/16(水)米・FOMCとなっています。
■主な予定
6/14(月)特になし
6/15(火)米・小売売上高、米・鉱工業生産指数
6/16(水)米・FOMC、パウエル会見
6/17(木)米・フィラデルフィア連銀景況指数
6/18(金)特になし
TradingViewでは同時に複数のチャート表示が可能です。
NYダウ(US30)、S&P500、ナスダック(US Nas100)、日経225(JP225)、米国債10年利回り(US10Y)、恐怖指数(VIX)、ビットコイン(BTCUSD)、ゴールド(XAUUSD)の8つのチャートを同時に表示させてみました。
※無料プラン1つのみ、PROプラン最大2つ、PRO+プラン最大5つ、PREMIUM最大8つまで表示可能だそうです。
銀行・エネルギー株アメリカではエネルギー/銀行株の決算が軒並み終了した
安心感からか、色々と買われ始めています。
ダウやspxが高値圏で揉んでるというじれったさが、
出遅れ物色に繋がっているとも言えますが。
・銀行
特にVFHは史上最高値を更新し、XLFもうなぎのぼり。
対して日本の銀行株は出遅れていましたが、本日1615が跳ねました。
テクニカル的に言えば75MAにサポートされて反発、現在は25MAを上抜けた
状態です。
MACDもマイナス圏でGCしそうな状態なので、初動狙いで打診買い。
個別で言えば三菱8306狙い。
アメリカのメガバンクはかなり上げ切ったものもあるので
出遅れならACNB(地方銀行ですが)、レンジブレイク狙いで
JPM,Cあたりを狙っています。
・原油
アメリカの各種経済指標が好調という事もあり原油が堅調。
近い将来に直近の高値を抜いてくるかもしれません。
関連する原油株はxomとcvxが決算通過で買われ始めています。
チャートの形状もよいし、原油がこのまま伸びるようであれば
高値まではスルスルと伸びるかもしれません。
あとは地合い次第というところですが、SP500(Emini)のポジションはフラット。
つまり上にも下にも大きく動く可能性はアリで、不安定な状態と言えるでしょう。
逆に言えば大きく下落しても金融緩和継続で根強い買い支えがあると考えれば、
大幅な調整をするにしても、それも長くは続かないでしょう。
つまりはどこで拾うか?を意識していればよいのかもしれませんね。
ただ、先週あたりから先物ナスダック100のショートが積まれているので
ハイテク系は弱いかもしれません。
【NYダウ】ちょっと早いが12月を総括する【2020年12月】クリスマスです。短期予想しても仕方のない時期だと思いますので、ちょっと早いですが12月のNYダウを総括したいと思います。
チャートをみると、ほぼ予想通り、3万ドルを挟んで上下しながら、徐々に上がっていったひと月だったと言えます。
日々のトレードとしては、3万ドルを割ったら、ある程度下がったところである程度の損切りラインを決めて買う。または、30300ドル付近まで上昇したら売る。これをやるだけで利益が積み重なっていったのではないでしょうか。
一番大きく動いたのは、3週目に年内最後のFOMCを消化した翌週、テスラsp500組み入れのあった4週目の週明け、12月21日(月)の相場でした。
1000ドルほど急落し、800ドルほどすぐ戻しました。原因は、米コロナ追加経済対策が合意しそうでしたが、それ以上に欧州でコロナ変異種の急拡大が懸念されたことかと思われます(イエレン氏「強いドル」回帰も要因のひとつらしいです)。
さて、クリスマス後もまだ数日ありますが、これまでと似たような動きが予想されます。個人的には12月21日(月)の週、つまり今週うまく立ち回れなかった(ぶっちゃけ損した)ので、気持ちを切り替えるため、今年はおそらく相場は見てるだけ、触らないつもりです。うーん、でも、ついついポジっちゃうかもなあ。笑
【NYダウ】クリスマスが今年もやってくる♪【週明け短期予想】12/21(月)22(火)の短期予想です。
先週末は「クアドルプル・ウィッチング・ディ(4人の魔女の日)」でした。さらにテスラsp500採用への思惑もあったのでしょうか、金曜日の相場は乱高下を繰り返し、米時間は3万ドル付近まで下げ続けた後、最後の1時間で300ドル以上急騰し最高値を更新して終わるという恐ろしい展開でした。
アメリカには満期日の翌週はトレードを避ける方が無難というアノマリーがあるそうですが、12月は別格とのこと。基本的には引き続き上目線で行きたいと思います。
ただし、先週の金曜日みたいな動きがないとは限りません。特に最近、高値付近に到達または高値更新すると下落、3万ドル近くまで下がれば急騰する展開が頻発している気がします。日本・欧州・米時間ときちんと目線を調整しながら、この上下動を意識して、短期トレードに臨みたいと思います。