S&P500先物、トランプ就任を無事通過で上昇継続今週の振り返り
今週はトランプ大統領の就任式を通過し、高値・安値切り上げで上昇した週となりました。最高値6,184.5に対して今週の高値は6,162.25とあと少しのところまで上がっています。先物ではなくS&P500指数を見ると、最高値を上回り新高値を形成しました。
フィボナッチ78.6%を上回り好調な上昇でしたね。フィボナッチ78.6%は12月26日に一度否定された場所でその後下降トライアングルを形成してきました。その下降トライアングルを先週末に上抜け、今週はフィボナッチ78.6%を上抜けた。この動きは買い圧力の強さが示された結果と見えます。
出来高加重移動平均線で見ても、7日出来高中移動平均線が21日と75日とゴールデンクロスして急角度な上昇を描いています。
1月24日(金)は下落となっていますが、指数の新高値と高値圏での利益確定売りをこなしていることや週末売りと短期的な要因での下落と今のところは見ています。私が見ている特殊設定のボリンジャーバンド(チャート外)を見ても、+2σに到達した後に下落しているため、ごく短期的な上昇の一服といったところでしょう。ただし、今週後半3日間は出来高が薄いことは上昇継続の裏付けが弱いとも言えそうで懸念点です。
もう少し上昇する余地はありますが、すでに高値圏のため日柄調整が起きうる可能性も否めません。次週、トランプ政権にどのような動向があるか、また市場がどうリアクションするかを見定めて動く必要があります。トランプ政権に好感を示した今週の値動きがそのまま次週以降も継続するかというと、一辺倒な動きにはならないのではないかと想像しています
来週はFOMCがあります。金利据え置きで織り込まれており、今のところはノーイベントとなる可能性がありますが、政策金利よりパウエル議長の発言に注目が集まると想定します。また月末リバランスもあるため利益確定売りに押されるのか上昇を続けるのかポジション取りが気になります。利益確定売りをこなしながら高値を模索していく動きが続くといいですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
先物も新高値更新が次の目標だが、最高値を上回れば6,240~6,250が次の狙い目。
②下落する場合
直近の短期間で上昇したトレンドライン(白色の右上に登るライン)を下抜けると、やや下落基調となり押し目を試します。その場合はフィボナッチ61.8%~75日出来高加重移動平均線のあたりが最初のサポートゾーンお試しポイントでしょう。
上記を下回って下落する場合は下降トライアングルの上値ラインが近い場所でサポートを試す次のポイントです。