S&P500先物、6,000割れの下落今週の振り返り
今週は高値・安値ともに切り下げで、11月上旬の株価まで下落した週でした。
FOMCで25bp利下げが決定したが、その後のパウエルの発言やドットプロットでは今回の利下げはギリギリの判断で2025年の利下げは2回に減少、長期化することが示されました。
FOMCがあった12月18日(水)にディセンディングトライアングルを下抜けて安値まで3.6%下落し長大陰線をつくりました。利下げに対する高い期待値とギャップの出たため、売りのリアクションが強かった模様だ。
下落先は75日出来高加重移動平均線がサポートになっているような水準です。またローソク足の実体ではフィボナッチ61.8%付近でストップしました。
先週末のnoteで下落シナリオは「フィボナッチ23.6%を下抜けて下落する場合は、節目の6,000前後が直近のサポートになるのではないか。フィボナッチの1段下の38.2%付近、かつ、21日出来高加重移動平均線付近となる。6,000を下抜けて下落となる場合は5,950前後が次のサポートお試しゾーン。フィボナッチ61.8%付近です」と書きました。
軽く21日出来高加重移動平均線を下抜けて6,000も割り込みました。次のサポートお試しゾーンと書いた5,950前後が近しい働きをしたように見えます。とはいえ週安値は5,866まで下落しており、12月20日(金)の下ヒゲはごく短期的には行き過ぎたラインでした。
私が見ている特殊設定のボリンジャーバンド(チャート外)では、12月20日(金)は-3σをやや下抜けるところまで一時は下落していたので、かなり強い下げで反発するのもよくわかる値動きです。
12月20日(金)の安値からの反発は、一時フィボナッチ38.2%(左)の上まで上がっていました。しかし、7日出来高加重移動平均線がレジスタンスとなって跳ね返され、フィボナッチ50%(左)付近まで押し下がって週末引けとなりました。行き過ぎた下落の揺り戻しのような動き方でした。
次週からは本格的な薄商いとなる時期で、流動性が低いことを考えると、値幅は収束していく可能性があります。反発継続の場合は、まずは7日出来高加重移動平均線を上抜けることが必要。さらに次はディセンディングトライアングルの下値6,113付近もレジスタンスとなりやすいため、もみ合いが予想されます。
反発が続かない場合は、75日出来高加重移動平均線がサポートとなるか、また12月20日(金)の安値を割り込むかどうかを確認する場面。再反発するようであれば買い場でもある。
次週のシナリオ
①上昇する場合
まずは7日出来高加重移動平均線を上抜けるかどうか。上抜けて上昇する場合は、6,113が次の目処。この水準は高値から今週の安値までの短期フィボナッチ(右)の78.6%戻しに相当する。
②下落する場合
まずは75日出来高加重移動平均線でサポートされ収束するか確認したい。
75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、12月20日(金)の安値付近を目処と見る。
12月20日安値で下落が止まらないときは、5,824~5,869の出来高が多い価格帯(黄色のボックスゾーン上)でサポートを確認したい。