S&P500先物、ぎくしゃくした動き、上値は売り圧力今週の振り返り
今週は高値・安値切り下げで先週比では若干の下落でした。先週末の引け値を上回る水準まで上昇しましたが、金曜日の下落でわずかに先週末より下がってしまいました。
2月3日(月)から追加関税の報道で再び下落しました。先週末時点で下落シナリオは「再び75日出来高加重移動平均線を下抜けて下落を続ける場合は、フィボナッチ38.2%に再トライ。フィボナッチ38.2%を下抜ける場合は下降トライアングルの上値ライン付近が次のサポートテストライン」と書きました。月曜日の下落はフィボナッチ38.2%を下回り、下降トライアングルの上値ラインでピッタリ止まりました。この上値ラインがサポートラインとして今も機能していることが示されました。
サポートラインから反発後、長めの下ヒゲをつけて月曜日は陽線まで回復しています。下値では買いが入り底堅い値動きだったと言えます。
2月4日(火)は先週末終値あたりから始め一時は長い陰線を形成しましたが、フィボナッチ50%で下落は止まって長い下ヒゲの反発を見せています。次の2月5日(水)は75日出来高加重移動平均線でサポートされ買いへ。その後も2月7日(金)の途中までは上昇を続けました。ただし2月4日(火)から2月6日(木)の出来高は薄く裏付けに弱い展開でした。
今週もフィボナッチ78.6%の上は売り圧力が強い展開となりました。先週末時点の振り返りで「この売りをこなしてそれを上回る買い圧力で上げなければ最高値まで到達できません。」と書きましたが、今週の3回目のトライも売りに押されて2月7日(金)は下落となってしまいました。きれいに高値から右下に下がるレジスタンスラインが引ける値動きとなっています。
2月7日(金)はミシガン大学消費者態度指数の発表直後に下落リアクションでした。インフレ期待の上昇が嫌気が差されて売りでしたが、すでに高値圏で利益確定売りが出やすい価格帯のときに売り材料に使われたのだと思います。
2月7日(金)は下落しましたがフィボナッチ61.8%で引けを迎えています。ここがサポートになるならば、フィボナッチのサポートラインを少しずつ上に切り上げている段階と見て取れます。4回目のフィボナッチ78.6%上のレジスタンス超えを目指す可能性があるでしょう。しかしフィボナッチ61.8%と75日出来高加重移動平均線を下回ってしまう場合は、また下落と買い支えのギクシャクした動きに付き合う必要が出てきます。
今は方向感がハッキリとしないタイミングのため、どちらに行ってもいいようにリスク管理が必要な時期でしょう。トランプ政権の動向にも右往左往されるため、報道には注意した方がいいですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
フィボナッチ78.6%の上にある右下に下がるレジスタンスラインを上抜ける場合は、最高値6,184.5を超え6,200まで登ることに期待。
その次は先週までと変わらず6240~6,250がターゲット。
②下落する場合
再び75日出来高加重移動平均線を下抜けて下落を続ける場合は、フィボナッチ38.2%から2月3日安値5,935.5あたりがサポートテストライン。