ゲームストップ株は要するに「仕手株戦」。もうゲームは終わり。先週のゲームストップ株の暴騰・暴落は、日本の株式市場で時折発生している「仕手株」と酷似しています。
これは買い手と売り手の戦いです。
将来性のない会社の株が、何の理由もなく突然上昇する。それに誘われて個人投資家が買い占め、株価はさらに高騰する。
そして、「イナゴタワー」と呼ばれるタワーを形成します。
しかし、株価の上昇はいつまでも続くわけではなく、止まってしまいます。これは、上昇の最大点で株式の出来高が減少したときに起こります。
これは、高値で買う投資家がいなくなったことを示しています。
その後、買いポジションを持っている投資家は、利益を確定するために急いで売りを開始します。
株価は急落します。そして、再び株価が上昇する可能性は極めて低いのです。
"イナゴタワー "が崩壊します。
通常、仕手株戦では、買い方は、株価が静かな時に株を少しずつ(急騰させないように)時間をかけて仕込んでいきます。
そして十分に仕込んでから、何か材料を流して、株価を釣り上げます。
今回のゲームストップ株では、SNSで、ゲームストップ株を急騰させて、
売り手のヘッジファンドをやっつけようぜ!
と盛り上がって買い群がったわけですが、ようするに、仕手株であることには変わりありません。