ナスダック100先物、急落もいい押し目で短期上昇今週の振り返り
今週はS&P500と同様に高値・安値切り下げの下落となりました。DeepSeekによる急落はS&P500よりAI関連・テックの比重が高いためボラティリティの大きい下落でした。
先週末時点では「上述したとおり上昇トレンドラインを割り込むときは押し目形成となります。まずはフィボナッチ50%の浅い押し目で止まるか確認したい。次の押し目ポイントは、出来高が多い価格帯ゾーンの上段ボックス(黄色)」と書きました。DeepSeekショックは軽く左記のゾーンを下抜けて、1月13日(月)の直近安値に迫る勢いでした。
しかし、1月13日(月)安値まで下がらず値止まりしました。1月27日(月)は超大陰線ですが、反発強く下ヒゲもここ最近では最も長かったです。水準感は急落でかなり下げましたが短期的にはいい押し目にはなりました。
1月28日(火)以降は安値と高値を切り上げながら上昇を続けました。21日出来高加重移動平均線を上回る水準に回復しています。1月31日(金)にはフィボナッチ78.6%を上回る価格まで上昇しましたが、1月24日(金)高値に戻すことができず失速、長い上ヒゲを作りました。21,800~21,900あたりは利益確定売りが走りやすいようです。高値を結んだ右下に下がるトレンドラインが上昇回帰への重要ラインとなります。
トランプ政権の関税発動が2月4日と報道されています。2月4日までに関税条件や発動について方針変更もあり得るため、続報で株価は動きやすく週明けは難しいかもしれません。同時に3か国に対して関税発動は株価にはネガティブに働きやすいでしょうから、今後の報道や政策によりギクシャクした動きをする可能性があります。
また、次週はGoogle、Amazon、Paypal、Qualcomm、ARMなど注目決算の発表を控えています。決算リアクションでも短期的には動きやすいので合わせて注視していく必要がありますね。上下どちらに動いてもいいように心持ちしたほうが良い週になりそうです。
次週のシナリオ①上昇する場合
高値を結ぶトレンドラインを上抜けるなら、最高値22,130超えの新高値形成を目指す。
先週と変わらず、新高値の行き先は22,250~22,400が目先のターゲットだが時間掛かる可能性あり。
②下落する場合
出来高が多い価格帯ゾーンの上段ボックス(黄色)と75日出来高加重移動平均線を再び下抜ける時は、1月27日(月)安値20,629が意識ラインとしてその前後で値止まりするか要確認。
上記を下回るときは下段ボックスゾーン(黄色)が次のサポートテストラインです。