RSI(相対力指数)(後編) ~オシレーターは盲目的に使ってはいけない~IXIC ナスダック総合指数 週足
RSI(繕編)では、計算式を覚え、その計算式の意味を理解しました。
後編では、RSIが計算式を基にどこを見ているかを学びましょう。
RSIは期間の間の値動きの中で、上昇幅と下降幅の合計の内で上昇幅がどれだけあるかを見ているので、50%が強気と弱気の分岐点であることを学びました。
ということは、50%を超えたところから買いが優勢になり、50%を割ってきたところが売り優勢になるということが分かります。
一般的なRSIは70%以上が買われ過ぎ、30%以下が売られ過ぎということで、売買サインとなっているものもありますが、
それは間違いであることがわかりますよね。
値動きの70%以上が上昇幅になっているということは買いの勢いが強いことを示しているだけで、天井を示しているわけではないのです。
相当強い相場であれば、80%や90%になることもあります。
相当弱い相場であれば、20%や10%になることもあります。
故に、RSIが70%を超えたから天井で売りを狙うというのは間違いなのです。
上記のようにトレンドが発生しているときに70%を超えたからといって売っていたら大損していることが分かります。
では、どのように使うかというと、
70%を超えたRSIが明確に70%を下回ってきたところ、
30%を割ったRSIが明確に30%を上回ってきたところを狙う方が確度が高くなります。
さらに、確度を高めるには、オシレーターダイバージェンス(逆行現象)が起きたところを狙うのです。
ダイバージェンスとは、価格が上昇しているにもかかわらず、RSIが下降していて逆行した動きになっているところです。
RSIの計算式を理解すれば、もみ合い相場では上手く機能し易く、トレンド相場では難しいことが分かります。
オシレーターを盲目的に使ってはいけませんね。
IXICのトレードアイデア
【ナスダック総合指数日足】中長期サイクルではダブルトップ形成の可能性も。トレンドラインブレイクまで間近!NU/ND型のトレンドフォロー戦略の売買戦略では、トレンドに逆らった取引は行わないのが基本です。
中長期サイクルでは、株価は割り込んだサポートライン(下値支持線)に沿った上昇が続いています。
短期サイクルでは、株価は現在、上昇型の三角保ち合いの範囲内で上昇トレンドを形成中です。足元は7月につけた高値8339ポイントと10月につけた高値8335ポイントで、ダブルトップを形成するのかに注目です。
ダブルトップのチャートパターンを形成するのか、そして、トレンドラインを上下どちらにブレイクするのかを確認したうえで、トレンドフォロー戦略を徹底しましょう。
ショート【NASDAQ週足】短期ではダイバージェンスが発生NU/ND型のトレンドフォロー戦略の売買戦略では、トレンドに逆らった取引は行わないのが基本です。
短期サイクルでは、ダブルトップを形成してから下降トレンドに転換しました。現在は横ばいに移行していますが、ダイバージェンスの状態も見られます。
中長期サイクルでは、サポートライン(下値支持線)を割り込みました。ヘッドアンドショルダーズトップのチャートパターンを形成する可能性が出てきましたから、サイクル天井も想定しておきたいところです。
当面は逆張り戦略で、横ばいならリバウンド上昇狙いの短期売買、下降トレンドが形成されれば戻り売りに徹したいところです。
ヒンデンブルグオーメン ~暴落の予兆といわれるが・・・~ナスダック 日足チャート
マーケットに変化の兆しが出てくると、
「ヒンデンブルグオーメンが点灯した。暴落予兆だ!!」といって、紙面がざわつきます。
こういった派手なコメントは読者受けが良いですから、ニュースになりやすいのでしょう。
では、この「ヒンデンブルグオーメン」とは何なのでしょうか?
これは、株価予測のためのテクニカル分析指標で、このサインが発生すると1か月間は有効とされています。
そして、サインが発生した場合は、80%弱の確率で5%以上の下落が起きるとされています。
故に、市場関係者の間では、株価大暴落の前兆、証券市場における呪いの指標とも言われることもあるようです。
これだけ聞くと、サインが発生したとなると慌てる人が増えるかもしれませんので、どのようにサインが出るのかを見ていきましょう。
このサインが発生するには幾つかの条件があり、その条件を満たすと、ヒンデンブルグオーメンのサインが発生したとなります。
では詳細を見てみましょう。
・ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.8%以上であること。
・NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている
・短期的な騰勢を示すマクラレン・オシレーターの値がマイナスであること
・52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない
ここで出てきた「マクラレン・オシレーター」の計算方法は、
まず、Xを出して、(騰落銘柄数、X)=値上がり銘柄数-値下がり銘柄数
マクラレン・オシレーター=Xの19日EMA-Xの39日EMA
この数値がプラスだと上昇傾向、マイナスだと下降傾向と一般的には判断します。
つまり、株価が50営業日前を上回るには上昇していないといけませんので、
上昇しているときの相場の強弱が激しくなり、値下がり銘柄が増加してくると発生するサインであるということですね。
故に、マーケットの変化の兆しとして捉えることは大事ですが、
ヒンデンブルグオーメン発生=暴落すると決めつけるのはよくないことが分かりますね。
チャートを見ると、確かにサインが発生して下がってきていますが、
1000日EMA(200週EMAを日足に代用、大きな流れの大局の強気と弱気の分岐点)は維持しています。
ここからどう変化してくるのかに注目しながら、兆しが出てきているのは事実ですので、
大慌てするのではなく、冷静にマーケットの変化に対応していきましょう。
大循環ストキャス ~ボリンジャーバンドからの考察~ナスダック総合指数 日足チャート
大循環ストキャスとはストキャスティクスを応用したものです。
とはいえ、ストキャスティクスですので、相性のいいボリンジャーバンドと組み合わせ考察してみようと思います。
ボリンジャーバンドは20日移動平均線をミッドバンドとして
変動幅(ボラティティ)の大きさを標準偏差として表示しています。
ストキャスティクスとは、一定期間(n期間)の値動きの中で、現在の価格が相対的にどれくらい高いか低いかを%で表示しています。
チャートは、上から順番にボリンジャーバンド、バンドワイズ、%bチャート、大循環ストキャス、となっています。
バンドワイズと%bの動きと大ストを組み合わせることで、大ストのダマシを減らそうという取り組みです。
%bと大ストの動きが似ていますよね。
%bはバンドのどの位置に価格があるかを見ます、
それと大ストを組み合わせると方向性が見えていきますね。
初めての方は難しいかもしれませんが、今回はさわりだけですが、
今後もボリンジャーとの組み合わせを考察して詳細を記載していきますね。
トレンドラインを引いてから大循環ストキャスを考察ナスダック総合指数 日足
トレンドラインを引いて大循環ストキャスを考察してみましょう。
通常はローソク足からトレンドラインを引きますが、EMAを基準にトレンドラインを引きました。
そうすることで、大循環ストキャス(大スト)のダマシを回避することが出来るかどうかを考察します。
大ストは反応感度が高いという点において、メリットとデメリットとの両面がありますよね。
そこで、EMAにトレンドラインを引くことで、トレンドがあるところでの逆張りの大ストのサインを回避できるケースが増えます。
ローソク足にトレンドラインを引いて逆張りの大ストのサインを回避するやり方もありますが、
EMAにトレンドラインを引くことで、ローソク足のブレを回避できるとの仮説からローソク足を消しました。
ローソク足にトレンドラインを引く方法と、EMAにトレンドラインを引くのとでは、
大した違いはないかもしれませんが、ブレやノイズを小さくした方が精度が上がりますので、
試行錯誤する価値はありますよね。
トレンドラインを継続して引くことで、チャネルラインやトライアングルなどのヒントが見えてきます。
皆さんも、トレンドラインをたくさん引いていきましょう。
移動平均線大循環分析の考え方 ~ローソク足を消す~今回のチャートはナスダックの日足チャートです。
移動平均線大循環分析は、エッジ(優位性)のあるところを探し、トレンドのあるところをしっかりと狙う。
そして、もみ合い相場でのトレードを避けることで、勝率とRR比率の向上をはかります。
普段チャートを見る時にローソク足の動きに惑わされる、という方も多いのではないでしょうか。
トレーディングビューは、このローソク足を消すことが出来るのです。
左上の銘柄のところをクリックして、目のマークの「非表示」をチェックするとローソク足が消えます。
再度同様にして今度は「表示」をチェックするとローソク足が出てきます。
このようにして、ローソク足を消して、第1ステージ(第4ステージ)を維持しているところはポジションを維持、
3本の移動平均線が接近して横這いになってくれば、もみ合い相場の可能性が高まりますので、トレードをしないか、トレードの方法を変えます。
(初心者の方はトレードをしないことを推奨します)
日々のローソク足に振り回されずに、移動平均線の動きで対応するようにしましょう。