ナスダック100先物、ボラ拡大の下落今週の振り返り
今週は高値切り上げ・安値切り下げのボラティリティ拡大の週でした。
12月16日(月)に高値を22,130まで伸ばし、11月11日~11月15日の下落幅に対して2倍近くの上昇を示すトレンドとなりました。フィボナッチ161.8%まで上がることは多いですが2倍近くは上昇トレンドの強さを示しました。その意味ではひと区切りとして良い水準でした。
先週末のnoteでは上昇シナリオで「上昇トレンドが続く間は、22,000~22,100が次の目処と見る」と書き、ほぼ見立て通りの上昇幅となりましたね。
12月18日(水)には、FOMC後のパウエルの発言、ドットプロットで2025年の利下げ回数が減少し長期化することが示されました。利下げ期待値が高く織り込まれていた市場は、水曜日から金曜日にかけて長大陰線をつくる下落リアクションとなりました。
先週末のnoteに書いた下落シナリオは①「7日出来高加重移動平均線を下抜けて下落進める場合は、まずは21,200~21,300付近がサポートゾーンになるかお試しポイント。」、②「トレンドライン(白)がサポートライン継続して登ってきた上昇なので、このトレンドライン(白)を下抜け貫通する場合は、20,900~21,000付近でサポートされるか様子見。フィボナッチ61.8%の砦がサポートラインとなるかどうか」でした。
①の21,200~21,300は週末引けの水準となりました。
下落幅としては②の20,900も下回り一時は20,741まで下がりましたが、反発で戻った形です。想定したより勢いよく下げ売りの強さが金曜日まで続いたのが印象的でした。
12月20日(金)に反発しましたが、7日出来高加重移動平均線をレジスタンスに上昇ストップ→上ヒゲ形成となり週末を迎えました。下落のフィボナッチ(白・右)の61.8%付近まで上昇した形で、一定の強さある反発だったのでしょう。7日出来高加重移動平均線で阻まれてるのは上昇トレンドには微妙なので、今後、7日出来高加重移動平均線を上回って上昇していかなければ収束していく流れになるだろう。
次週からは休暇で薄商い期間となります。流動性が低い時期のため大きな変動にはならないのではと想像し、ボリンジャーバンドが収束する流れで小動きを見込みます。
直近の調整局面となりましたが、悲観する必要はありません。経済は好調で、高すぎた利下げ期待が折られる形となって利下げ長期化を織り込む動きとなっただけです。下落トレンドとなったとは言える動きではまだないので、良い買い場到来、と見ています。
次週のシナリオ
①上昇する場合
7日出来高加重移動平均線を上回って上昇できる場合は、フィボナッチ78.6%が次の目処。
②下落する場合
フィボナッチ(白・右)23.6%を下抜ける場合は、12月20日(金)の安値20,741前後がサポートになるかの確認場面。
20,741を下回って下落を続ける場合は、75日出来高加重移動平均線が次の目処。