maru-2626

6月5日からのドル円展望

OANDA:USDJPY   米ドル/円
先週は予想以上に下落が長引きましたが、今思えばその前までの上昇トレンドが浅い押し目だけでどんどん上昇してきていた事を考えれば必要なところまで落ちてきたのかと思えます。ガクンと落ちるような調整と違ってゆっくりしっかり時間をかけて綺麗な下降トレンドを形成していたように思えますので、その分最終日の上昇もきっちり4時間足レベルの下降チャネルを上抜けできたのかな思えますね。
しかし先週は1時間から4時間足にかけての押し目、戻り目の高安ラインを決定づけるのが特に難しかったなという印象でした。
では、今週のドル円も週足の環境認識をしていく所から始めていきましょう!

【週足】目線は上
・ローソク足~
先週は長い下髭のついたピンバー陰線で確定しました。
週初めからずっと下落していましたが、最終日の雇用統計の結果を受けて最終的に上昇していきましたね。
・MA~
週足20SMAは週足レベルの緩やかな上昇トレンドラインと平行な向きになる位まで向きを上げてきています。
今までのトレンドの波が一新されて、これからまた新しいトレンドが始まっていくような動きですね。

ここで少し余談です。20SMAとトレンドラインの関係は、その時間軸においてのそれぞれの向きと角度がほぼ同じ状態がキープされるほど、そのトレンドも長く続いていきますが、その中で起こるそれまでのトレンドの角度を変える様な乱高下や反発はトレンドの終わり手前のサインとも言えます。大体それはトレンドの終わりで起こりやすく、それが転換の起点になったりしますよね?今までもそうだったはずです。知らなかったらここで覚えておいて損はないと思いますよ。

・フィボナッチ~
週足下向きのフィボナッチは先週0.618まで上昇すると読んでいましたが、急に今までの流れが変わって調整を挟み下落し、届きませんでした。
一時は先週始値の辺りまで落ちかけましたが、回復し0.5のラインの上で週足実体が確定しました。
週足が陰線包み足にならなかったことが長期ロング目線の私としては本当に助かりました!

【日足】目線は上
・ローソク足~
先週月曜から続いていた下落も金曜日は一気に上昇し大陽線で確定。
金曜はNYタイムからたった数時間で週足の半値以上の戻しが有りましたね。
短期足は勿論、中期足の目線すら変えそうなくらいの大きな1本柱が立ちました。

・MA~
現時点では日足の各SMAまでの乖離がまだ残っています。
大した底固めもせずにそれを突き放すような陽線が出来たせいで短期では先週のこの下落が終わったかのようにすら見えますがまだ注意が必要です。その理由と詳細は4時間足以下で説明します。

・フィボナッチ~
フィボナッチは先週引いた状態のまま変えていません。
0.5(133.708)のラインから上昇し始めている波がいずれ-0.5(141.840)の価格帯迄上昇すると考えているからですが、そこに到達するか、もしくは下降に転換するまではこのままで維持します。

【4時間足】ここからはトレードするメインの時間軸になります。目線は下寄りの中立
・ローソク足~
最終日は大陽線を挟みながら上髭付き陽線で確定。
雇用統計発表直後は一時全戻しする動きがみられ、陰線になるのか?と思うときも有りましたが、結果陽線になり、その後の足でも一度下げるなど乱高下する動きが見られましたが結局上げていきました。
週足を決める位置の決定でしたので、指標直前までドル円の売り買いの板はほぼ半々になっていたこともあり、大きく上下に振られながらの展開でしたね。
そして4時間足下降チャネルラインを上抜けしたことで今の角度での下降の勢いではなくなった思えます。
日足の解説にも書いた「注意が必要」の意味ですが、それが何かというと…
① 4時間足は今方向感が出ていません。
何故なら、大きな上昇は有りましたが、まだ現時点では押し目をつけて高安切り上げというダウ理論が成立していないからです。
② 一度下降トレンドが発生しているが、まだ前回の戻り高値を明確に実体で更新していない(最後のローソク足の終値で言えば僅かに上で確定していますが、ほぼ並んでいるという風にも見える)
③ トレンドの終わりに発生するはずのレンジが見当たらない。
これだけきれいな下降転換をしてきた4時間足は、三尊成立後に下降トレンド転換しているというのに、急上昇からこのまま何もなく上昇転換するには底固めが無すぎるという点に違和感を覚えている。
という以上の理由から、中期目線の4時間足はまだ底値を固める為の調整が暫く続くのでは?と考えている。
つまりシナリオ的に言うと白の矢印で表すようなダブルボトムや逆三尊のような底値圏で起こるレンジ中の値動きがこれから起こっていく可能性を考慮して、一旦この価格から前回の直近安値付近までのレンジ相場への移行、又はオレンジの矢印の安値更新の下降トレンド継続も視野に入れておく必要があると判断しています。
とは言え、青矢印のような上昇のシナリオがないわけでは無いが、今の所はまだ可能性が薄いと思う。

・MA~
4時間足20SMAはローソクに上抜けられた事で今は向きを平行に変えている。ただしMAはレジスタンスやサポートとなるには角度が必要なので今のままだとただの水平線と同じような存在です。MAを根拠に上げるには、少し時間がかかる。
200SMA,及び200EMAは現在乖離しており、その幅はおよそ300pips以上ある。
200MAの上にいるという意味では現段階では目線は上となるが、一番乖離が大きかった時から考えれば、乖離していた分の戻りが行われている最中と考えるのが妥当だと思う。
今の段階では中期目線でロングが優勢とは言えない。むしろ逆ですね。

・フィボナッチ~
4時間足の上向きフィボナッチ(点線で引いている線)下向きフィボナッチ(実線で引いている線)をそれぞれ引いている為非常に見にくいと思うが、
説明すると上昇は0.618(138.760)のサポートを受け上昇し、ほぼ1のラインである月曜の高値140.922円付近と並ぶ30日の高値(140.934)を髭で2番天井をつけてから下落している。
そしてその上昇は下向きフィボナッチの0.618(139.981)で止められて確定しているのだ。
どっちも最強のフィボナッチライン0.618で有り、それを踏まえてみても本当にまだどっちに行くのか決まっていない様子としか思えないのである。
だから私は来週明けはこの双方の0.618(138.760~139.981)の間でのレンジとなる白矢印のシナリオになる可能性を一番有力視している。

【1時間足】戻り高値を抜けているのでダウ理論的には下降トレンドは終わっているが下落余地が有りすぎるので中立
・ローソク足~
1時間足は雇用統計前に続いていた底値付近での小さなレンジを大きくブレイクしていきながら押し目を全く付けずに前回戻り高値を上抜けし確定。
レンジ前の引っ掛かりのない流動性を無視したような動きの大きな上下が有った為なのか、指標発表直後を除いては短時間で一気に上昇する訳でもなく特に反発されることも無くスルスルと上がった要因か?それともすでに懸念していた薄商いが始まっているのか?そこはよくわからんですが。

・MA~
1時間20SMAにサポートされた位置から4時間足20SMAも抜き上昇。今は200EMAと200SMAが水平に近い角度でそれを縫うように推移している。
現在は長期間MAを根拠に言うとどちらともいえない位置なので目線は中立。
今後の動向次第だが週明けはこのローソク足の上がり方から察するに取り合えず落ちていくところからスタートすると予想。

・フィボナッチ~
1時間足では今正しく引けそうなフィボナッチラインが見えてこないので一旦見送りします。
月曜日以降に必ず引いてTwitterで更新していきます。

来週のトレード戦略は中期足の方向性の決定確認を待ちながら、1時間足以下の短期足で先ほど説明した中期のレンジ内での短いトレンドを逆張りでとっていくレンジ内トレードと、その中で買いと売りのどちらも想定したいい位置のポジションだけ少しずつ残していくというちょっと(いや、かなり)難しいトレードが予想されます。
短期と割り切ってやるだけならいいかもしれませんが、いずれレンジブレイクすることは想定しておく必要が有りますね。
なので私的にはあまり稼いでいけそうな週にはならなそうですが、コツコツ取りながらもまた将来のスイングポジションとして成長させれるようにスイング玉の仕込み時期ととらえてトレードしていきたいですね。
先月初めも実はこんな感じで下落から上昇に転換していくレンジ相場でしたからね。
私のようにスイングポジションを取るには、私の知る限りではこういうレンジ相場でいかにポジションを取っていけるかが値幅を取るカギだったりするんですよね。
建値ストップを繰り返しながら何度もポジションを取り直したり、一見無駄に見える行動も有るかもしれませんが、そういう前提でやっている事なのであくまでも無理はしないようにですが、将来の大きな波に乗れるよう頑張っていきましょう。

免責事項

これらの情報および投稿は、TradingViewが提供または保証する金融、投資、取引、またはその他の種類のアドバイスや推奨を意図したものではなく、またそのようなものでもありません。詳しくは利用規約をご覧ください。