S&P500先物、反発後の新高値更新今週の振り返り
先週末にPCEでインフレ落ち着きを確認した今週は、下ヒゲをつけながらも底堅く動き、水曜日のADP・PMIを通過後は上昇を示した。金曜日には5月23日の最高値を上抜け、高値5385.5まで上昇した。高値は更新したが金曜日の雇用統計は強い数値が発表されたため、終値ではやや下落となった。
雇用統計の上振れだが強いというほどではなく、長期金利の上昇は限定的ではないだろうか。最高値更新から利益確定売りや長期金利上昇に合わせて下に押される可能性はあるが一時的なものとなりそうだ。
金曜日のローソク足は、一時的に下落のリアクションがあったが、引け値ではだいぶ戻しており下ヒゲもそれなりの長さで、陰線の実体は小さい。雇用統計が強いと判断されていたなら、長大陰線だっただろう。
次週のイベントはCPIとFOMC。今週はブラックアウト期間で要人発言がなかったので、FOMC後のパウエルの発言、その後の要人発言がタカ・ハトどちら寄りとなるかで指数のリアクションが変わってくるかもしれない。今は市場のほうがハト寄りな動きを示してきたため、要人発言でFedと一致させる動きがあるのかも。
とはいえ8月頭くらいまでは下押しも小さそうな時期ではある。米国経済は堅調なので、小さな波をこなしながら上昇トレンド継続に期待したい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
前回までと変わらず、まずは5,400がターゲット。トレンド継続できるなら時間経過で5,450を目指せるか。
②下落する場合
21日出来高加重移動平均線を下抜けるなら短期フィボナッチ38.2% 5,224と75日出来高加重移動平均線あたりが下押しのサポートライン。