フィボナッチ・リトレースメントが、なぜ効くのか?フィボナッチ・リトレースメントが機能しやすい理由について解説します。
結論は、チャートの中の黄金比やその他のフィボナッチ比率を、可視化してくれるからです。
今回は、チャートに4つのフィボナッチ・リトレースメントを引いています。
左から2つ目の、0と1と1.618を表示した場合などは、高値と安値にフィボナッチ・リトレースメントを当てると、黄金比である1.618まで、価格が伸びています。
また、一番左のフィボナッチ・リトレースメントは、となりの0と1.618に合わせています。
すると、0.618と1がとなり同士で同じ位置に来ます。
これは、1.618と0.618という黄金比をかけると、限りなく1に近づくからです。
左から3番目は、オーソドックスに戻りを測っています。
一番右は、以前紹介した、ダマシになりやすい1.272を測っています。
1.272は1.618の平方根です。
ちなみに、フィボナッチ・エクステンションやエクスパンションには、いくつか言葉の意味があって、機会があれば解説したいと思います。
今回紹介したフィボナッチ・リトレースメントの1以上の数値の部分をエクステンションと呼ぶ場合もあります。
また、どの比率がフィボナッチ比率であるか、ないのかという点についてもいくつかの考え方があります。
1.272も、フィボナッチ比率に含めないという考えの方もいるかもしれませんが、半値の0.5や、倍の2などと同じく、意識され、機能する数値であれば、仮にフィボナッチ比率でなくても、私は使います。