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Plus今年2月のアイデア投稿で「ユーロドル」に関する見通しをご説明した。 (※前回記事ページ下にリンクあり) 前回のユーロドル見通し記事では、今後のユーロドル相場の動きとして3月以降も引き続きズルズルと値を切り下げ、最後に大幅な下落、クライマックスセリングを迎え相場の底を迎えるだろうという見通しをお話しした。 現状ユーロドルの動きは2月に出した見通し通りの動きとなっている。 結論から言うと、拙者は今週明けにユーロドルの長期ロングポジションを取った。 ユーロドル相場は大底をつけたかは分からぬが既に「長期負けない水準」「1年以内に十分な利益を回収できる水準」に達しただろう。 以下、前回投稿と重なるユーロドル相場反転の材料と、前回投稿から見通しの変わっている部分についてお話しして行く。 ...
ここから2-3年といった長期の期間で何に投資をするべきかと尋ねられれば、私はその選択肢の一つに間違いなく「金・ゴールド」を入れる。 「金・ゴールド」の長期的な見通しは非常に良く、金はやがて2000ドル台の定着、更に3000ドル台への突入ということも視野に入れている。 但し、このタイミングでは長期投資を目的に保有している「金・ゴールド」のロングポジションを一旦解消しようと思う。 S&P500が4000ポイントを割込み、更なる株価の下落が見えて来たこの局面では、元来「金・ゴールド」は資金の安全な逃避先として、既に2000ドル台の底固めを行うような動きをするであろうと予想していた。 しかし実際はそうはなっていない。 このことはやはり、今後米国を始めとし、世界主要国で足並みを揃えて行われる世界同時金融引き締め(今後1年...
こんばんわ。 今回は昨日発表された、FOMC決定内容について「真に重要な点」をまとめて行こうと思う。 「0.5%の利上げが行われた」、「毎月950億ドル規模の資産償却が決定された」等々、表面的なことではなく、この結果がマーケットにどのような影響を与えていくかを考察していきたい。 まず、昨日発表に発表されたFOMCの最重要点は何と言っても「QT」、FRBバランスシート縮小に関する実施内容の取り決めだ。 昨日発表された「QT実施内容」の影響力を理解するために、昨日発表のQT実施内容と前回2017年に実施されたQT内容を比較し整理していきたい。 以下、いくつかの点について今年に実施されるQTと、前回2017年実施のQT内容の違いをまとめていく。 ———————- ① 「今年QT」 償却最大規模:950億ドル 「...
こんばんわ。 今回は昨日発表された、FOMC決定内容について「真に重要な点」をまとめて行こうと思う。 「0.5%の利上げが行われた」、「毎月950億ドル規模の資産償却が決定された」等々、表面的なことではなく、この結果がマーケットにどのような影響を与えていくかを考察していきたい。 まず、昨日発表に発表されたFOMCの最重要点は何と言っても「QT」、FRBバランスシート縮小に関する実施内容の取り決めだ。 昨日発表された「QT実施内容」の影響力を理解するために、昨日発表のQT実施内容と前回2017年に実施されたQT内容を比較し整理していきたい。 以下、いくつかの点について今年に実施されるQTと、前回2017年実施のQT内容の違いをまとめていく。 ———————- ① 償却最大規模:950億ドル ...
チャート上段:ドル円 チャート中段:米5年国債利回り チャート下段:米政策金利先物2022年11月限月 上昇を続ける米国債金利だが、一旦の頭打ちを迎えそうだ。 先週金曜日に、米政策金利先物である「ZQ11月限月」は2.605%の高値を付けた。 このことで、米金利マーケットは年内FOMCにおける最速での中立金利2.4%までの利上げを折り込んだことになる。 今後年内のFOMCにおける、以下利上げスケジュールを折り込んだ。 2022年5月のFOMC:0.5%利上げ 2022年6月のFOMC:0.5%利上げ 2022年7月のFOMC:0.5%利上げ 2022年9月のFOMC:0.5%利上げ 2022年11月のFOMC:0.25-0.5%%利上げ (2022年11月時点FFレート:2.5%-2.75%)...
今日は米政策金利予測の見方について説明していきます。 現在は特に、様々なマーケットが米政策金利の行方に注目しています。 今回説明する内容をウォッチングリストに登録しておくことは、間違いなくトレードの役に立つと思います。 米政策金利であるFFレートは先物商品として取引されています。 トレーディングビューで、商品シンボル「ZQ」を検索するとその価格を確認できます。 「ZQ」と検索すると、 ZQ1!、ZQ2!とZQ といったリストが表示されます。 ZQ1!は期近限月、ZQ2!は二つ先の期近限月の繋ぎ足です。 この「ZQ1!」と「ZQ2!」は気にしないで大丈夫です。 重要なのがZQ...
チャート上段:ドル円 チャート中段:日米5年国債利回り格差(ドル円相関) チャート下段:日米3ヶ月国債利回り格差(ドル円相関) ドル円と日米金利格差は歴史的に相関関係が強い。 米国金利が上昇すればドル円は円安に進み、米国金利が低下すればドル円は円高に進む。 ではここでいう日米金利格差とはどの金利をみれば良いのだろうか? 結論を言うとそれは「日米5年国債利回り格差」だ。 「日米5年国債利回り格差」が最もドル円と相関関係が強いと言われている。 上記のチャートをご覧いただきたい。 中段が「日米5年国債利回り差」と「ドル円」の相関係数。 下段が「日米3ヶ月国債利回り差」と「ドル円」の相関係数を表している。 チャートを見て分かる通り、 中段チャートの5年債相関係数は「0」よりも上、つまりドル円と一定の正の相関関係がある...
チャート上段:ドル円 チャート下段:日本経常収支(月次) 日本の足元経常赤字が円安の大きな材料となっている。 2022年1月の日本経常収支はマイナス1兆1887億円と単月で過去二番目の赤字額となった。 資源高と円安により膨らんだ貿易赤字が原因となっているが、このことが嫌気され円安が進行している。 経常赤字発表の3月8日の115円から、一気に直近125円まで、わずか1カ月足らずで実に10円も円安が進行した。 ただこの日本の経常赤字だが一時的な現象で長期化はしないと思われる。 経常収支は ・貿易収支 ・サービス収支 ・第一次所得収支 ・第二次所得収支 の項目から構成されている。 この中で変動の大きい「貿易収支」と「第一次所得収支」の二項目を注目して見ておけば良い。 ご存知の通り「貿易収支」は資源高と円安により今後...
チャート上段:ドル円 チャート下段:シカゴIMM先物ポジション 昨日ドル円のシカゴIMMドル円先物ポジションが発表された。 (※3月29日取引終了時点集計値) 結果、投機筋累計-102,100枚の円売り越しと円安過熱水準の目安となる-100,000枚に達した。 今回注目したいポイントは、一週間で23,600枚という大きなポジションの増減があったことだ。 一週間で23,600枚の増減はかなり大きな数字で過去を見ても上位10%以内に入る数値だ。 投機筋の23,600枚の円売り増加は、逆に実需筋の23,600枚円買い増加を意味している。 つまり直近の円安進行局面で、日本輸出企業や長期投資家といった実需筋は歴史的に見てもかなり強い円買いを実施していることが分かる。 ニュースでは「実需の円売りで円安進行」などといった報道...
上段:ドル円 下段:IMMドル円ポジション 本日発表されたドル円のIMM先物ポジションは「−62,300枚」という結果であった。 ※3月15日(火)時点の建玉集計数値 前回からの増減は「−6,400枚」と、これだけの円安が進んだのにも関わらず円売りポジションは微増しかしていないことが分かる。 IMM先物ポジション...
--【サマリー】-- ・今回のロシアに対する世界経済制裁はロシア・中国の想定を上回っていたのではないか。 ・ロシアは外貨準備高、約6300億ドルの実に57%を凍結された。 ・中国は世界最大の外貨準備高、約3兆4000億ドルを保有する。 ・現在の中国の外貨準備高内訳を見ると、中国有事には実に95%の外貨資産が凍結される。 ・中国は外貨準備高のリバランスに動く。 ・まずは現在中国外貨準備高の3.3%しか保有しない「金・ゴールド」の買い増し。 ・そして、中国外貨準備への仮想通貨組み入れという信じられないことが起きるかも知れない。 ・まずはビットコイン、イーサリアムが有望。 ・続いてデジタル人民元(人民元CBDC)で協力する親中ブロックチェーンプロジェクト通貨に注目。 --【プロローグ】-- ロシアによるウクライナ侵攻を受け...
今週23日、イギリス中央銀行BOE金融政策委員会のメンバーであるテンレイロ委員より、英ポンド利上げに関するハト派な意見が発表されました。 同氏によると、ポンド政策金利は現行の0.5%から利上げを行わなくともインフレは沈静化できるというもの。 またパンデミック以前にポンド政策金利の水準が0.75%であったことを考えると、ポンドに更なる利上げ余地は少ないのではないか、というものでした。 現在のイギリス金利市場を見ると、2022年末の短期金利は約1.75%あたりの水準で取引されており、今年残り25bp×5回の利上げを織り込んでいます。 このマーケット予測と今回のテンレイロ氏発言は大きく乖離するものになります。 確かにイギリスはパンデミック以前より、所謂日本化、長期低金利政策をとってきました。 こうした背景を考えると、社会的に...
ECB理事会メンバー、ホルツマン氏よりユーロ利上げ前倒しの可能性が示唆されました。 ECBは資産購入プログラムの完了を待たずして、今夏の利上げ、また年末の2回目の利上げを行うことが可能と同氏よりコメントされました。 ユーロの利上げ前倒しは、特に現在下落トレンドにあるユーロドルを反転、上昇させるキッカケになると考えています。 但し今回ホルツマン氏より発言された内容は、資産購入プログラム(金融緩和)の継続と、早期利上げ(金融引締めを)同時に行うというもので金融政策として効果は不透明です。 こうした不透明感からもう暫くユーロドルペアは下落を続けると予想しています。 ここからのもう一段の下落がクライマックスセリングとなりロングエントリーのタイミングとなることを予想しています。 今後数カ月のうちにECBのスタンスは変化し、...