【DXY】ドルインデックス年初来の低水準へ/ユーロ高豪ドル高に拍車をかけるか?ドルインデックスが5日連続の陰線で終了し、すでに年初来の低水準に到達。ドル安が加速している。
ドルインデックスの月足(下記参照)を見ると超長期間にわたって三角保ち合いを形成中で、直近の下げで2010年以降10年に渡る安値切り上げラインに迫ろうという勢い。
週足(下記参照)を見ると本投稿執筆時点で、すでに5年移動平均線(EMA)を下抜け中であり、本日大きく反発しない限りはこのまま大陰線で確定する公算が高いと考えられる。
現在、このドル安を背景にユーロと豪ドルが買われており、ユーロ/ドル、豪ドル/ドルが上昇しているが、仮にこのままドルインデックスチャートの三角保ち合いを下抜けるとユーロ/ドル、豪ドル/ドルの上昇トレンドにさらに拍車がかかる可能性が高い。
逆に三角保ち合いで反発するようであれば、両通貨ペアの上昇トレンドには一旦ブレーキがかかると思われる。
昨日もアメリカの新規失業保険申請件数が前週比較で増加したことや、つい先ほど米国厚生次官補が実際の感染者数は報告よりずっと多いであろうという認識を示すなど、景気回復に懸念を与える材料が出ている。
こうした材料にマーケットがどう反応するか、ドルインデックスの動向に要注目。
月足
週足
J-DXY
【EURUSD】相場分析20200722 ユーロドル2年ぶりに1.17へ向かうシナリオ<サマリ>
ユーロドルが引き続き力強い上昇を続けています。
月足、週足チャートでは、本稿執筆時点でローソク足は未確定であるものの5年移動平均線(EMA)の上抜けをしており、今の上昇の勢いからすると、今週末時点で実体ベースで上抜けする公算が高いと見ています。
週足チャートでは、5年EMAより上で目立った抵抗帯はなく、上昇継続して月足の下降トレンドラインとぶつかる1.16台後半から1.17までは上昇する可能性が高いと考えています。
ユーロドル上昇の起爆剤となっている二つの材料、1. EU復興基金の合意、2. ドル安のうち、ドル安の側面については、ドルインデックスの週足が三角保ち合い下限に向かって下落していることから、この下限で反発することで、ユーロドルの上昇にもブレーキがかかる可能性があります。その分岐点となるのが、ユーロドルの価格が月足下降トレンドへ到達するタイミングと重なる、というシナリオを想定しています。
以下、ユーロドルの月足、週足による環境認識です。
<詳細>
<月足>
黒のカギ線が5年移動平均線(EMA)です。
月足の粒度とわずかな範囲ですがこの5年MAを上抜けしてきている状況です。
<週足(最上部チャート)>
週足で見ると、5年移動平均線(黒のカギ線)を上抜けしてきていることがよりわかります。
このラインより上には特に目立つ抵抗線もなく、この上昇の勢いが続けば、月足の下降トレンドライン到達は時間の問題なのではないかと見ています。
冒頭で触れたユーロドル上昇のトリガのうち、ドルインデックスについても週足チャートを見てみましょう。
<ドルインデックス週足>
ドルインデックスのチャートは赤と緑のラインで囲まれた三角保ち合いを形成しています。
こちらのチャートでも黒のカギ線が5年移動平均線(EMA)ですが、最後のローソク足がちょうどこのラインに差し掛かったところ。
ここを下抜ければ下に待ち受けるのが、三角の下限であり、ここで反発することにより、現在のユーロドル上昇にブレーキがかかる可能性があります。
そしてそのタイミングがちょうどユーロドルの週足が月足下降トレンドに差し掛かるタイミングと重なって、ユーロドルが反転下落というのが向こう数週間で考えられるシナリオです。
ドルインデックスが三角をさらに下抜けるようであれば、ユーロドルが月足の下降トレンドを上抜けてさらに上昇するという可能性もあるでしょう。
ユーロドルが上昇して月足下降トレンドラインに接近するに連れて、ドルインデックスがどう動くかも要注目です。
ドル安・円安の進行でクロス円通貨に妙味かドルインデックスに見られる58営業日のサイクルで、本日が新しいサイクルの起点となる可能性があります。
このあと予定されているFOMCがトリガーになったトレンドの発生というシナリオが無難でしょう。
STD-ADX TradeSignal(開発中のTypeMを表示)では売りシグナルが点灯していますから、ドル安トレンドを想定します。
円インデックスも同様に売りトレンドが示唆されています。
つまり、ドル安、円安の進行、株高も進行していますので、典型的なリスクオンの動きと考えられます。
米ドル/円の取引は難しい局面が続きそうですが、クロス円にとってはダブルでフェイバーな環境となるでしょう。
ただし、新興国、資源国は利上げによってファンダメンタルズ環境が悪化することになりますので、深追いは厳禁、評価損があればポジション解消のタイミングを伺う局面と見るのが良いでしょう。
【ウォッチアラート】大台95.00でダブルなダブルトップFXはやや大人しい動きが続きますが、ドルインデックス指数は面白い局面を迎えています。
95.00の大台で2つのダブルトップを形成しようかという動きです。
1つ目のダブルトップは、5/30頃の節と、現在形成中の節、
2つ目のダブルトップは、6/15頃に一度95.00をちょっと抜けて戻した節と、本日当たって下げてきた節
プライスアクションを使うスイングトレーダーと短期トレーダーのダブルトップ頂点売り願望が一致するところです。
とはいえ日足を見てわかる通り急騰⇒一服再度上げの部分であり、トレンドに対して逆張りなので、
限定的なリスクやるべきところだと思います。ストップを深くすると負けるときガッツリ持っていかれかねないところです。
ガッツリ持っていかれそうということは、ブレイクアウトのプレイヤーならロングを狙えそうなポイントでもあります。(私は手法の範囲外のためやりません)
日足チャート
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茶太線:Yearly Pivot Points(本文中ではYPP)
水色太線:Monthly Pivot Points(本文中ではMPP)
緑細線:Weekly Pivot Points(本文中ではWPP)
藍太線:週足・月足で見た水平線・トレンドライン
藍細線:日足・4時間足で見た水平線・トレンドライン
藍太点線:ダブルゼロ・大台・キリ番(人によって呼び方は違いますが・・・)
赤曲線:EMA20close
藍曲線:EMA200close
緑曲線:EMA800close
黒曲線:EMA1600close
-------------------------<凡例>-------------------------