リスクマネジメント
ドル円は長期の流れに逆えず下落回帰。もうパターンがわかってきましたね。安値を切り上げようとする強めの反発が入るとそこが絶好の戻り売りのタイミングとなる流れが継続しています。
短期足だけを見ていると強い反発で上昇する局面は上昇トレンドのように感じてしまうかもしれません。そこで高値を掴んでしまうと、きつい戻り売り
によって梯子を外され取り残され、含み損を抱えてしまいますから、誘いに乗らないように気をつけておく必要があります。
最低でも1時間足、できれば4時間足以上の中長期足を同時に見て、大きな流れと反対のポジションを保たないようにすると共に、その逆行上昇が力尽きて
垂れてくる初動から、ショートでエントリーしてみる戦略に徹して見ましょう。
損失を出すパターンの整理負けている状況の分析
含み損が出ている状態とはどういうことか?考えた事ありますか?
簡単に言えば
・安い所での売りポジション
・高い所での買いポジション
を抱えているという結果が負けている状態です。
もう少し掘り下げて考えてみましょう。
安いか高いかは絶対的価値と相対的価値より判断します。
ドル円、100円という絶対価値は、アベノミクス前非常に高い位置でしたが現在では安い位置に感じます。これが相対価値になります。
株の現物取引のように安値を仕込み長期保有する投資においては絶対価値で売買判断する事も多いですが、FXのように上昇の流れ下落の流れに随時乗って利益を得る場合相対価値を基準に売買判断を行う事が多いですね。
ドル円が今100円になったらかなり割安に感じるため(相対価値判断)買ってみよう、と判断した場合実は絶対価値での安値75円付近まではまだかなりの距離があります。
100円での買いポジションは今までの価格帯で動く環境が続けば良い買い場で仕込んだ事になり含み益が生じますが環境が変わり75円から90円の価格帯で動く環境にこれから変化する場合、大きな含み損を生じます。
このような値頃感による逆張りの他に別のパターンがあります。
進行中の下げの流れに乗ろうとして下がってきている所で売ったり上昇の流れに乗ろうとして上がってきている所を買ったりした時、流れが反転して取り残されてしまうパターンです。高値買い安値売りですね。
前者の下げの途中での逆張り買いと上げの途中での逆張り売り
後者の下げの途中での順張り売りと上げの途中での順張り買い
これらが含み損を抱える原因の正体になりますね。皆さんまずここを区別できているでしょうか?
区別したら自分の癖を考えてみましょう。あなたはいつもどちらのパターンでやられていますか?
前者ですか?後者ですか?それとも両方⁈
自分の癖がわかったらそれを防止する方法を考えなければなりません。もしこの癖を直す事ができたらどんなに楽になるでしょう?どんなに利益が出せるようになるでしょう?
でも現実はなかなかその方法がわかりません。人によってはその方法にたどり着く前に資金を失い退場になってしまいます。
あなたは自分でその方法を長い年月と損失をかけ自力で見つけるか、それとも知っている人に教えてもらうか、どちらかの選択肢を持っています。
シンプルにマーケットを見る重要性色んな投資家を見てきて感じたことがあります。
それは長期安定的に勝っている投資家はシンプルに相場を見るということを大切にしている人が多いということ。
今回のチャートでは時間軸に関係なくシンプルに見ることで相場の流れがわかるということを示したく5分足と週足を並べてみました。
インジケーターのパラメーターは
EMA40とEMA200です。
(私が自作した6本表示のインジケーターから40、200だけを表示しています)
ただ、パラメーターは正直なところあまり問題ではありません。
また今回はEMAを使いましたが、EMAでもSMAでもあまり問題になりません。(勿論、反応の速い遅いはあるのですがここの議論では些末なので問題としません)
要は
相場は大きく動いたところできちんとトレンドを取れるかで成績が大きく変わる ということをお伝えしたいのです。
それは2つ並べたチャートのEMAのゴールデンクロス(GC)するところで買い、デッドクロス(DC)するところで売りを仕掛けるという単純なルールでも大きな利益が取れることが感覚的にも分かるかと思います。
これはGC、DCするところでマーケットが同じ方向へ動く流れができやすいという優位性が発生するからに他なりません。
ここで注意したいのは
①トレンドがない場面(保合い、レンジなど)では極力エントリーを減らすこと
②そしてエントリーの際に優位性があるところ(ここではGC、DC)できちんと仕掛けること(①の場面に注意しながらです)
③適切なリスク管理をするということ(ロスカットは必ず入れる、自分の資金量に応じてポジション量を決める、相関関係がある通貨ペア、銘柄を持ちすぎないなどです)
今回はシンプルにマーケットをみる重要性と併せてそれに付随する注意点をまとめてみました。
参考になれば幸いです。
ダウ・ゴールド・レシオからみる相場ダウ・ゴールド・レシオは
ダウをドル建て金価格で割った数値である。
これの意味する所は
リスク資産である株式
か
リスク回避資産である金
のどちらへマーケットは傾いているのか。
そして両方上げる場合にはトレンドレスになることを示してくれる指標である。
これをみると
①2007年から2011年までは下げ
②2011年から2018年9月末までは上げ
③2018年10月から2020年3月末は下げ
④2020年4月以降は横ばい
ダウ・ゴールド・レシオとダウの関係
①の時期は2009年3月あたりまでは相関関係があるも、以降はダウが上昇。
つまりダウの上昇よりも金価格の上昇が上回っていたことを示す。
②の時期にはダウ・ゴールド・レシオとダウは相関関係を持ち、上昇。
つまりゴールドより株価というリスク資産が優先された時期であった。
③の時期には
ダウ・ゴールド・レシオは下がるもダウは上昇を続けるという、①の後半と同じ現象となっていた。つまりダウの上昇より金価格の上昇が上回り始めたことを示している。
そしてコロナが発生してからは
④ダウ・ゴールド・レシオは横ばいであるがダウは大きく値を戻している。
つまり、①の後半、③と同様にダウは上昇するものの金価格も上昇するという現象が起こっている。
その上昇が拮抗している為、横ばいとなっている。
まとめ
ダウ・ゴールド・レシオは
リスク資産である株式へ向かうのか
リスク回避資産である金へ向かうのか
を考える上で大切な指標である。
こまめにチェックし、変化の兆しを感じ取れるようにしたい。
AAPL(アップル)月足からみる、相場の高値とは?右が現在のAppleの月足チャートです。
2019年初頭、2020年のコロナ第一波の際の下げ以外は綺麗な上昇トレンドを描いています。
そして直近では5本の大陽線をつけて上昇トレンドに勢いがついています。
一方左はというと同じAppleの2006年から2011年にかけての月足チャートです。
2008年のリーマンショックの際の下げ以外は大きな調整もなく上昇トレンドを描いています。
そしてチャート右端では同じように陽線4つをつけて急上昇しています。
ここで学べることは2つ。
①
チャートはどこが天井か見極めるのが難しく、予断を持ってはいけないということ。
左のチャートではこの後調整が入るものの再度上昇を続けて現在に至ります。
②
極端に上げ続ける相場であっても10本、20本も連続して陽線は出ないということ。
これは買いで入った相場参加者がある程度上がったら、利益確定をし、また買い直すというサイクルがある為です。
高値掴みをしない為にも、マーケットの過熱度合いも確認する必要があります。
①と②は一見すると反することのように聞こえるかも知れません。
しかし、相場はどこまで伸びるかは分からないが、数十本も陽線が続くことも現実的には想定出来ない、と捉えるとしっくりくるかと思います。
過去のチャートを参考にしつつ丁寧にテクニカル分析をして、時には高いと思える場面でも自分の信じた銘柄を買ってゆく、リスクをとる行動も大事です。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ですね。
(なお、その際には資金量に応じたポジションサイズ、ロスカットなどリスク管理、資金管理をしっかりしておくべきなのはいうまでもありません。)
投資を始めたばかりの初心者向けに、手法の種類や気を付けるべき事、やりがちな失敗について説明しています。チャート分析を学んでいると、テクニカルな内容に意識が集中しすぎて、自分はトレードでいかにして利益を出すのか、ということが後回しになってしまうことが案外あります。まずは自分が目指す投資スタイルを選び、そのための手法や分析の方法を決めてから、深く学んでいく必要があります。
また、手法にかかわらず、投資で利益を出し続けるためには、エントリータイミングがとても重要になります。いくらトレンドフォローと言っても、毎回高値つかみしていては満足する成果はなかなか期待できませんね。上昇の値動きにつられ高値でロングを仕掛け、もっと上がれもっと上がれと期待するのには限度があり、逆張り組のターゲットにされてしまいます。そのようにならないためにはどんな意識でタイミングをとればよいのか、実戦で試す前に頭の中を整理しておきましょう。
更に、失敗トレードで損を積み重ねる前に、損失を出してしまうパターンについて先に学び、日々のトレードにおいても、失敗した時には何が問題だったのかを明確にした上で、自分の悪い癖を認識し、以降は同じ失敗をできるだけ繰り返さないようマイルールを作っていく必要があります。
損失を出す代表的なパターンを分類しそれぞれについて説明しましたので、しっかり聞いて理解しましょう。
COVIDチャートが公開された!! 自由に表示できるtradingviewでCOVIDチャートが公開された。
公式は「COVID」で検索してくれとのことだが、CONFIRMED、RECOVERED、DEATHSでそれぞれ検索がしやすい。
欧米と比べたら中国以外のアジアは伸びてないなぁと思ったが、
アジアだけを拡大したらそんな事はなかった・・・
尚注意点は、一番上の「COVIDH」は無関係な事と、比較チャートにすると毎回目盛りが%に変わって見れなくなるから右クリックして通常に戻すことかな。
4大仮想通貨はシンクロしているのか? ー『ライトコインに見る男気』と『空気を読めないリップル』の話」4月2日以降ビットコインが暴騰しましたが、他の上位通貨も同様に上げました。
4大通貨です。
つまり、ビットコイン、リップル、イーサリアム、ライトコインです。
これらの通貨は、申し合わせたようにビットコインと連動していたと見られていますが、
実際のところはどうだったのでしょうか。
確かに、大きな時間軸で見ると4大通貨は見事に連動しているように見えますが…
1分足で見ると、
イーサリアムはビットコインの動きに忠実で、
要所でライトコインが相場を動きを先行し、
リップルはというと、
連動を拒否するかのような勝手な動きをしていました。
(もしかすると空気が読めないのかもしれません笑)
まず、 4月1日 。
相場の暴騰は4月2日ですが、
実は暴騰スタートの合図は4月1日、4通貨同時に行われました。
このようにです。
息を揃えたかのように、同じ動きをしています。
しかし、フライングしたのはリップルでした( ´ ▽ ` )ノ
黒の線グラフがリップル(XRP)です。
4 月2日10:23
上位通貨がビットコインの合図を待つ中、
抜き足差し足忍び足。リップルだけ上げはじめたのです。
強調性のかけらもありません。
これが、リップルの本性です( ´ ▽ ` )ノ
しかし、 13:24
ビットコインが上昇の合図を出すと、リップルはあっという間に追い抜かされ、
ライトコインが相場を牽引しはじめます。
その後もリップルは、単独行動が目立ちました。
遠目から見れば同じ動きですが、ミクロで見ると、明らかに団体行動を嫌がっています。
4月4日、4月5日 の局面の4通貨の動きです。
局面意外は、全く協調性がありません( ´ ▽ ` )ノ
黒の線グラフがリップル(XRP)です。
協調性ゼロ。これがリップルの本性です。
4月6日 …局面では揃えてきましたが、まったく協調性がありません( ´ ▽ ` )ノ
黒の線グラフがリップル(XRP)です。
4月7日 もう無理です。リップルの限界( ´ ▽ ` )ノ
黒の線グラフがリップル(XRP)です。
微妙に数分ずれるリップルさん( ´ ▽ ` )ノ
しまいには単独行動( ´ ▽ ` )ノ
黒の線グラフがリップル(XRP)です。
こんな感じでした!
というわけで、4月の仮想通貨のリターン劇。
大きな時間足で見れば、
このように4大通貨は要所要所で足並みを揃えているかのように見えます。
赤い縦線:完全に4大通貨がシンクロ
黒い縦線:リップルの単独行動
緑の縦線:リップルだけ微妙にずれる
橙の縦線:ビットコインが相場を牽引
青の縦線:ライトコインが相場を牽引
しかし、 ミクロで見ると
リップルが
いかに4大仮想通貨の中でもわが道を行く通貨であるか
お分かりいただけたのではないでしょうか。
では、今後トレーダーはリップルとどのように付き合っていけばいいのか?
それは、また近いうちにアイデアをアップしたいと思います。
それでは、また!
話題のサンバイオ、連続ストップ安から学ぶべきこと話題のサンバイオですが、いまは手を出すべきじゃないですね。
また、いくつか学ぶべき点がありそうです。
・ストップ高をつけるということはストップ安をつける可能性も高い
・避けようがないショックは起こり得る
・あらゆるリスクを前提とした資金管理が必須
一時期の仮想通貨のように、リスクにチャレンジした投資家が大きなリターンを得ることがあります。なので、リスクにチャレンジすることは悪いこととは思いません。
ただし、大前提として「リスクを想定した相応の資金管理とリスク管理」が必須だと考えます。
今回のケースでも、しっかりリスクと資金の管理をした上で取引をしていれば「退場になるような値動き」ではありません。
例)
・1%/日のリスクで取引(ATR 500円程度)
・一連の下落幅 9000円程度
・9000 / 500 = 18
つまり、最大でも「18%の損失」です。大きいですが、退場するほどのものではありません。
コツコツドカンはもうやめにしませんか。今回はチャート分析からは離れて、
「コツコツドカンを回避するにはどうしたら良いか?」についてお話していきます。
(少しづつ加筆していく形になりますがご了承下さい。)
コツコツドカンとは?
もはや説明不要かもしれませんが、
少額での利益を積み重ねていく(コツコツ)ものの、
ある日大きな損失をだす(ドカン)ことを指します。
コツコツドカンの状況に今、いない方
今すぐにこのページを閉じて下さい。はっきり言って時間の無駄ですので^_^;
そんなあなたは間違いなく優秀なトレーダーです。
人生は有限ですので他のことに時間を使って下さいm(_ _)m
コツコツドカンで悩んでいる方へ
一方でコツコツドカンで悩んでいる方には是非お読み頂きたいと思います。
日本の色々なトレーダーの方のお話を伺うと
9割以上 がこちらに入ってしまっているのではないかと思います。
コツコツドカン型へ入ってしまっている方は以下をまずはよくご一読頂ければ幸いです。
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ここからは私ごとになりますが、ご了承下さい。
私も偉そうなことは言える立場にはないのですが、
運よく3代続く投資家の家系に生まれ、
20年間の投資人生で、1年を除いて負け越した年はありませんでした(その1年も大きな負けではなく十分リカバリー可能な範囲でした)。
そして投資を始めた際に一番最初に言われたことが、
ファンダメンタルズでもなくテクニカルでもなく、 リスク管理の大切さ です。
そして
あなたが今、コツコツドカンに陥っているのなら
それはあなた自身の投資の勉強が間違っているのではなく、
中高生の頃から投資・金融教育をしてこなかった日本の社会的問題 だと思っています。
今までマーケットの世界で色んな経験をさせてもらいました。それを今度は社会へ恩返しをしたいと思い 、 色んな場で発信させて頂いております。
その為、 この「アイデア」ではリスク管理の大切さを、角度を変えて何度もお伝えしていくつもりです。
これは 自分の残された人生のテーマ だと思って取り組んでいきたいと思っています。
私ごとになりましたがお読み頂きありがとうございます!
ーーーーーー
さて、それではコツコツドカンの話に戻りましょう。
コツコツドカンのパターン
コツコツドカンに陥っている方はどちらかに当てはまると思います。
自分のケースがどちらかを確認してみましょう。
①勝率が高くて、利益が少ない。
②勝率が低く、利益も少ない。
そもそも勝率を把握されていない方もいらっしゃると思います。
大丈夫です!これから少しづつ進んでいきましょう。
まず勝率の定義を確認しましょう。
勝率=利益がでた取引数÷全取引数
になります。
本日はまず ご自身のトレードが①なのか②なのかを確認 してみましょう。現状認識ですね。
なお、目指すべきところは以下の2つのタイプのトレーダーです。
勝率が高く、利益も多い。
勝率が低いが、利益は多い。(ポイントはこちらでも勝ち組トレーダーへ行けるということです!)
本日はお読み頂きありがとうございました。
後日加筆していきますね^_^