日経平均株価指数と波動分析と現在地日経平均株価は1950年から正式に算出を開始したそうですが、それから高度成長期を経てバブル期を迎えるまでの40年間成長しました。
1989年の12月25日、クリスマスの日に史上最高値のバブルの絶頂を迎え、そこから長く、大きな谷底へと7000円台まで落ち込み、リーマンショック等の世界的なリセッションを経て、約34年ぶりに今年バブル最高値を更新したことは記憶に新しい限りです。
⚫️日経平均の産出の始まり〜バブル最高値まで(1950年〜1989年)
第一波動(推進波)
さて、この失われた30年と言われた1989年年末から現在までの株価の値動きの波動を丁寧に見てみると、下記のような波動が観測されます。
⚫️失われた30年から最高値更新まで(1989年12月25日〜2024年)
第二波動(修正波)
修正波はフラット、ジグザグ、トライアングルの3つが主となるものですが、波動分析を当てこむと、どうやらフラット修正波が一番フィットするような形をしております。
<*第二波動なので、トライアングル修正は除外です>
フラット修正波の特徴として、ABCの3波動構成で基本的には横ばいのレンジのような動きになります、またABCのそれぞれの副次波として、Aは3波動、Bは3波動、Cは5波動構成となりますので、
(A)波動 : 1989年~2003年 下降 3波動構成(WXY)
(B)波動 : 2003年~2024年3月 上昇 3波動構成(WXY)
のようになっており、フラット修正波とするとまだ(C)の下降のフェーズが残っていることになります。
(*チャートでは青字で(A),(B)と記載し、各副次波は赤字でWXYの3波動構成でカウントを振っております)
第二波動の修正から第三波動の一番大きな推進波に移行するには、もう一つ大きめな下落がある可能性がチャートの波動分析からは排除できない形になっています。
米国、中国、ヨーロッパ、アジア、そして日本、どの地域も決して本来あるべき絶好調な経済状態とは言い難い昨今ですが、米国大統領選も控えた今年、大きな相場の節目になる可能性がテクニカル分析上でも見て取れます。